時間リッチのすすめ
この記事を書いている著者には影響力も知名度も何もなく、誰かに自慢できるような大物ではない。でも自分は現在送っている自由度の高い生活を大変気に入っているし、今後も努力してビジネスを最大限スケールしたいともまったく思わない。自分は資産リッチより時間リッチであり続けたい。
ありがたいことに今は比較的自由な生活を送っている。家事育児関連のタスクだけは完全に縛られているが、それ以外の早朝から夕方16時までは自由である。どこで何をやってもいい。「同じ時間を過ごすなら、売上を最大化させるための行動だけをやろう」とは思ってはおらず、仕事は趣味と完全に同じ。時には仕事以外に時には好きな読書を楽しんだりゲームをすることもあるし、どうしても仕事の気分にならない日は、漫画喫茶でひたすら漫画を読んだり、百貨店で朝から北海道展で食べ歩く日もある。筆者は大富豪などではないが、ある程度の蓄財が進んだ段階で、資産リッチより時間リッチを目指す方がQOLが高められると思っている。
非生産的な時間を過ごし「ああ、ムダな時間を過ごした」と後悔し、自分を責める時期が昔はあったがもうやめた。自分にとって時間の過ごし方の正義とは「楽しければOK」である。この記事も自分の地位を高めたり、原稿料を稼いで…といった目的でやっていない。記事を書く過程で思考トレーニングになり、ある程度読まれたら自分にとっては二重丸である。つまり、楽しいからやっている。
そして、楽しい時間を過ごす方が仕事におけるクリエイティビティも高まると思っている。自分は英語を教えているが、内容は英語学習一辺倒ではなく、勉強法や人生論、哲学や心理についても話すこともある。
売上至上主義ではなく、楽しさ至上主義でやっているから英語以外の分野の話も盛り込むこともある。しかし、結果的にこのスタイルを気に入ってくれる視聴者が動画を見てくれ、応援のメッセージをくれる。
時間リッチで余裕があると楽しい時間を過ごすことができ、楽しい時間で制作したものの方が焦ってイライラしながら作る成果物より良いものができると思うのだ。もちろん、時代に置いていかれないための危機感は常に持っているが、恐怖を感じて勉強しているというより新しいテクノロジーや知識を学ぶのが楽しいという方が勝っている感覚がある。
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自分はお金についてはかなり冷徹に考えている。お金なんて究極的には食べ物や体験などの引換券に過ぎないという考え方だ。一生使う予定もない引換券を必死に集める結果、時間貧乏になって辛い毎日を送るのは本末転倒だ。だが時間は違う。時間は命そのものである。人間は与えられた時間しか生きられない。だからこそ、お金より時間の過ごし方を優先するべきだと思うのだ。
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