みなさんの家にはしっかりと消火器を置いていますか?
そして、その消火器はしっかり使える状態ですか?
もう何年もほったらかしになっているなんてことはありませんか?
1月19日は「家庭消火器点検の日」です。
火災はいつ発生するか分かりません。
もしかしたら自分の家で火災が発生するかも・・・そうなったら、対岸の火事なんて言えません。
消火器を万が一の時に使えるよう、しっかりと点検しましょう!
「家庭消火器点検の日」とは

「家庭消火器点検の日」とは、いったいどんな日なのでしょうか。
消火器の使用法を再確認する日
「家庭消火器点検の日」は、簡単に言えば家庭に常備している消火器の使用法を再確認する日です。
正常に使える状態なのかを確認する日でもあります。
なぜ1月19日なのか、これは消防の緊急ダイヤル119にちなんでこの日になったことは想像に難くないですね!
11月9日は「119番の日」
1月19日と同じく119の並びとなる11月9日は「119番の日」です。
こちらは、消防全体に関する認識や知識を深めるための日です。
1年の中でも火事が多くなる11月~1月にかけて、より消防の意識を高めるために制定されました。
火災によって使い分けが必要な消火器

消火器というのは火事であればすべて対応できる・・・そう思っている人も多いかもしれません。
しかし、実際のところは火災の種類によって適応した消火器が存在し、使い分けが必要となってくるのです。
ここからはどのような火災があるのか、どのタイプの消火器で対応可能なのかを見ていきましょう。
消火器の種類の見分け方

消火器をよく見ると、側面に白黄青の丸マークが付いていることに気が付きます。
これはその消火器がどの火災に対応しているかを示しており、マークが付いていない火災には使用できません。
どのマークがどのような火災に対応しているのかを見ていきましょう。
A火災(普通火災)
A火災は、紙や木に繊維といった普通可燃物による火災のことを指します。
一般的な火災ともいえます。
A火災に関しては基本的にどのタイプの消火器も使用して問題ありませんが、二酸化炭素消火器は使用できません。
マークは白丸です。
一般的に見る消火器には必ずこの白丸マークが付いています。
ただし、二酸化炭素消火器だけには白丸はありません。
B火災(油火災)
B火災は油による火災のことです。
ガソリンや灯油やてんぷら油など引火性液体の火災のことです。
A火災に比べても火の量が段違いとなる可能性が高いですし、一気に燃え広がることも多いです。
消火器による初期消火が非常に重要です。
B火災では水消火器は使用できません。
消火器に黄色の丸マークが付いているものが対応可能です。
C火災(電気火災)
C火災は電気による火災のこと。
コンセントや変圧器やモーターなどが火元になる火災となり、電気関連の火災の総称となっています。
日本では築年数を重ねた建物がとても多くなってきており、ブレーカーなどから出火することも多くなっています。
C火災は機械泡消火器が使えません。
消火器に青丸が付いているものが対応可能です。
特殊な火災
A火災からC火災までであれば、消火器での消火活動が行えます。
しかし、通常の消化器では対応ができない火災もあります。
D火災(金属火災)
D火災は金属による火災のことです。
鉄やアルミニウムに亜鉛などが原因の火災となっており、通常の消化器を使用すると消火器の成分と金属が化学反応を起こす可能性があります。
また、金属が非常に高温で燃焼するため消火器では対応しきれません。
ガス火災
ガス火災は可燃性ガスによる火災のことです。
都市ガスやプロパンガスなどが原因となる火災で、徐々に燃え広がるというよりも爆発などを伴って延焼することが多いです。
こちらも消火器では対応しきれません。