2020年はドイツの首都ベルリンにとって大きな変化が起きた年でした。もちろんコロナウイルスの流行はベルリンにとって大きな変化ですが、ここで取りあげたいのはウイルスの流行ではありません。取り上げたいのは新空港の開港のことです。2020年10月にベルリンの郊外にベルリン・ブランデンブルク国際空港(以下、ブランデンブルク空港)がオープンしました。これによって今まであった空港が閉港するなどベルリンの空港が一つに統合されています。今回は、そんなベルリンの新空港について紹介したいと思います。
目次
遅れに遅れたブランデンブルク空港のオープン
ブランデンブルク空港のターミナルについて
ブランデンブルク空港の位置
テーゲル空港とシェーネフェルト空港の現在
ブランデンブルク国際空港への移動手段
日本への直行便は今の所なし
遅れに遅れたブランデンブルク空港のオープン

ベルリンの新空港が開港した直後であることに驚いた人は少なくないかもしれません。というのも新空港のオープンは当初2011年に予定されていたからです。しかし施設の不備など様々な問題が発生したことで、幾度も開港スケジュールを変更しています。
そのためインターネットで新空港のオープンについて検索すると、2011年開港予定、2018年開港予定など様々な異なる内容の記事が出てきて混乱するでしょう。最終的には2020年10月31日にオープンしており、9年遅れでベルリンに新空港が誕生することになったのです。
ブランデンブルク空港のターミナルについて

今までベルリンにはベルリン・テーゲル空港(以下、テーゲル空港)とベルリン・シェーネフェルト空港(以下、シェーネフェルト空港)がありましたが、新空港のオープンによって、テーゲル空港は閉港し、シェーネフェルト空港は新空港の一部として統合されることになりました。そのため現在ベルリンの国際空港はブランデンブルク空港のみとなります。このような新空港にあるのは、ターミナル1、ターミナル2、そしてターミナル5の計3つのターミナル。ただしコロナウイルスの流行で2021年1月現在ターミナル2は使用されていません。また旅客客減少のため、ターミナル5も2021年3月から一時的に運用を休止することが検討されています。