目次
現地消費者はトレカのどこに魅力を感じるのか?
依存性や買い占め問題への指摘も
現地消費者はトレカのどこに魅力を感じるのか?
実際に中国の消費者はトレカのどこに魅力を感じているのだろうか。筆者は社内でトレカを購入している数名の方にアンケートした所、以下のような結果を得ることができた。
Q:トレカのどこに魅力を感じますか?
結果:一番多かったのが「IP」、次に「ゲーム要素」と「きれいな絵」が並ぶ。

Q:対戦するのが好きですか?それともコレクションするのが好きですか?
結果:対戦好きな人がコレクションを上回った。

Q:トレカを買い始めた理由はなんですか?
- 友達が買っているから
- 好きなIPだから
- 子どもの頃に買ったことがあり、最近また買い始めた
- アニメの影響
など
こうして見ると、やはりIP効果が人々の購入意欲を刺激しており、対戦できるというトレカのゲーム要素が遊び心をくすぶっているようだ。
アンケートを受けた方の中で、トレカ経験の長い人にさらに詳しい話を伺った。

「トレカは『遊戯王』や『三国殺(三国志を題材とした中国のトレカ)』をやったことがあります。当初トレカをやり始めたのは『遊戯王』のアニメを見たからです。対戦するのが好きで、複雑なルールと策略を使うところが魅力的ですね。今はオンラインのトレカゲームをやることが多いです。どこでも遊べるし対戦相手も探しやすい、操作も簡単で手間がかからないから」
オンラインゲームはその利便性からも、トレカを始めたい初心者の方を簡単に獲得でき、トレカの消費者規模拡大にもつながる。
依存性や買い占め問題への指摘も
昨年8月ごろ、北京にいる親が子どものために200万元(約4000万円)をかけても「ウルトラマンカード」を全て揃えることができなかったという中国メディアの報道が現地で大きな話題となった。こうしたこともあり、トレカにはギャンブルのような依存性があるとの意見も見られた。
また、転売屋の買い占めも問題となっている。こうした行為に消費者からは批判の声が上がっており、販売側は購入制限を設けるなどの対策を打ち出している。