冠婚葬祭で着るスーツを上手に選ぶには
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この様に、冠婚葬祭用のスーツと言っても様々存在していて、ドレスコードという言葉がある様に適した服装も異なります。益々迷ってしまうかもしれませんが、TPOをわきまえる事で自ずと適したスーツが見えてきます。
冠婚葬祭でのスーツ選び①丈夫で長く着られるもの
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まず選び方の基準として、丈夫かつ長く着続けられるものを選択してみましょう。冠婚葬祭というフォーマルな場で使用するスーツは、普段の仕事で使用するビジネススーツとは違って着る機会が多いものではありません。
むしろ、機会そのものはビジネス用のスーツと比較すれば非常に少ないといえます。すなわち、一度使ってから次に使用するまでのスパンが5年や10年先といったケースも決して珍しくないのです。
こうしたシーンを想定し、生地が丈夫なものを使っているスーツをおすすめします。ずっと使い続けられるものであれば、突然の出席が必要になった場合であってもすぐに使用できますので非常に便利です。
冠婚葬祭でのスーツ選び②サイズ感
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続いては、サイズ感です。冠婚葬祭用のスーツではどんな場面でも使用できるブラックスーツが特に人気で、その中でもさらに若い世代を中心としてスリムサイズのモデルがよく売れている模様です。
勿論それらも間違いではありませんが、先に述べている通りブラックスーツなどのフォーマルなスーツは着る機会がそこまで多くなく、一度着てから次に着るまでのスパンが長くなることも想定されます。
よって、長くその一着を使い続けるならばスタンダード寄りのシルエットやサイズ感のものの方が、何年か経過して体型が変化したとしても余裕をもって着られるでしょう。
冠婚葬祭でのスーツ選び③色や素材
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色や使われている素材にこだわるというのも大切な要素です。まず色に関してですが、出来る限り濃いものが推奨されています。これは、フォーマルな場においては色が濃いものほど格式が高いと扱われ、場にふさわしい品格を出せるからです。
逆に色味が薄いスーツの場合、フォーマルな場においては浮いてしまう事が間違いなく想定されますし、軽薄な印象を与えてしまう可能性も否定できません。よって、黒の色味が濃いスーツをおすすめします。
また、冠婚葬祭用スーツは頻繁に使う物ではないという点を想定し、長年使用し続けられるよう素材にもこだわりが見られます。以下は、ポリエステルとウールの素材ごとの特長になります。
ポリエステル
- 天然素材ではなく、合成繊維を使用しているので安価に手に入る
- シワに強く手入れしやすい一方で、ウールと比べると耐久性に劣る
- ポリエステルの割合が高いほど熱がこもりやすくなるなど、快適性に欠ける
ウール
- 一般的に羊毛が原料で伸縮性や弾力性があり、シワになっても回復しやすい
- 熱伝導性が低いので、夏は涼しく、冬は暖かいなど快適に着用できる こうした素材ごとの特長を比較すると、ポリエステルなどをはじめとした合成繊維を100%使用している物よりは、ウールを素材に使ったスーツの方が長くかつ快適に使用し続けられるでしょう。
冠婚葬祭でのスーツ選び④価格帯
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もう1つ考えたいのが、スーツ自体の価格帯です。使い勝手の良いブラックスーツやダークスーツから、格式の高いモーニングコート等のフォーマルスーツに至るまで、礼装と呼ばれるスーツは豊富な種類が存在します。
種類が豊富という事は、それだけスーツ自体の価格帯の幅も広いことを意味しています。基本的な選び方としては、年齢や生活レベル、そして何よりも出席する際の立場などを総合的に踏まえて決定しましょう。
値段が高く質の良い礼服を持ちたい気持ちも分かりますが、高ければ良い訳でもありませんし安すぎても見た目や風合いが異なり浮いてしまいますので注意してください。