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自然を満喫できる場所
「壁の道」に残されたベルリンの壁の名残

自然を満喫できる場所

ベルリン郊外に残るベルリンの壁跡地でハイキングやサイクリングを楽しむ
(画像=『たびこふれ』より引用)

郊外に伸びる「壁の道」は自然を満喫するには最高の場所と言えるかもしれません。郊外の壁のあった場所は、もともとベルリンと隣接する都市の境界で、現在もベルリンと隣接都市の境界となっています。そのため住宅がまばらであったり、農地や森林が広がっているのです。

ベルリンの壁には市民の逃亡を防ぐために無人地帯が合わせて造られていますが、市内の無人地帯跡は開発されて、建物が建っているところがほとんど。郊外では、こうした開発が行われておらず、公園となっていたり、牧場として使用されていたり、森と一体化しているところが多くあります。そのため都市の喧騒から離れ、周りに広がる自然を存分に満喫することができるのです。

ベルリン郊外に残るベルリンの壁跡地でハイキングやサイクリングを楽しむ
(画像=『たびこふれ』より引用)

「壁の道」に残されたベルリンの壁の名残

ベルリン郊外に残るベルリンの壁跡地でハイキングやサイクリングを楽しむ
(画像=『たびこふれ』より引用)

「壁の道」はベルリンの壁跡地であるため、壁や東西ドイツ時代の名残がさまざまな形で残されています。

例えば、ショーネフェルト国際空港の近くに残るのは、無人地帯を照らしていた電灯。東西ドイツ時代に市民の逃亡を監視する際に用いられた照明がそのまま残されています。また東ドイツから逃亡を図った市民が命を落とした場所には慰霊碑が建てられ、逃亡の経緯を紹介する案内版も用意されています。サイクリングやハイキングの途中で度々現れる慰霊碑は、東西ドイツの分裂が多くの悲劇をもたらしたことを実感させてくれるでしょう。

他にも今でも残る東西ドイツの境界を確認できる場所があります。それは自然と住宅地という形の境界で残されています。西ベルリン側では壁近くまで住宅地として開発している一方、壁の向こう側は無人地帯となっていました。そんな無人地帯は今では農地や森となっているため、現在でも住宅地と自然という形で、かつての東側と西側が認識できるのです。

ベルリン郊外に残るベルリンの壁跡地でハイキングやサイクリングを楽しむ
(画像=『たびこふれ』より引用)