個人情報は自らの意思で守る時代へ

「近頃は物騒になった」など昭和の老人のようなことは言いたくないが、情報化社会が進む現代において犯罪を誘発する個人情報はできるだけ自分の意思で守る必要はあるだろう。

SNSではお金持ちアピールをしたり、リアルの人間関係でも自慢話をしてしまう人がいるが、これはもう止めた方がいい。以前に「自分は一億円を持っている」と自慢した男性が、命を奪われた事件やスポーツジムで仮想通貨の話をした人が拉致されて資産を強奪されたという事件があった。

さらに件の全国強盗事件についていえば「資産家リスト」なる情報が流出していたのでは?と疑わせるような証言も見られ、おいそれと自分の資産や所得を答えてしまうことは文字通り命取りになる可能性は否定できない。

本稿で取り上げた「銀行の口座残高明細」や「レシート」についていえば、前者は「印字しない」を選ぶようにして、レシートはシュレッダーを入れて捨てるべきだろう。

「そんな窮屈な思いまでしたくはない」と思われるかもしれない。実際、日本は世界屈指の平和な国家である。しかし平和であることに慣れすぎているために、諸外国から見れば、やや平和ボケしている感がある点は否めないだろう。

日常生活を送る上でのセキュリティ意識は、もう少し注意しても高めすぎとは言えないのではないだろうか。日本は平和で犯罪に遭う確率が低いと言っても、セキュリティ不注意で被害に遭えば甚大なダメージを負ってしまう。やはり、いつの時代でも自分の身は自分で守るべきなのだ。

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