秋。北海道ではそろそろアウトドアもお終いの季節だ。残り少ない日の光を求めるように活火山の有珠山に登ってきた。野生の息吹を感じつつ登った先は、僕に大地の鼓動をこれでもかと突き付ける絶景の南外輪山。火口と太平洋を望む稜線の先に待つもの?。秋の有珠山をレポートする。

目次
秋、20年周期で噴火する北海道の有珠山に登ってきた
絶景の南外輪山

秋、20年周期で噴火する北海道の有珠山に登ってきた

【おとうさんのよも山ばなし】秋山登山!有珠山の絶景
(画像=撮影:筆者,『暮らし〜の』より 引用)

秋になりそろそろ北海道ではアウトドアもオフシーズンだ。

残り僅かな日の光を求め友人と活火山の有珠山に登ってきた。

友人もこの山ははじめてで、子供から「知らない山は一人では行かないように」と言われているそうだ。

僕が信頼の置けるパートナーかは置いておき、家族の信頼あっての登山だ。

安全を第一に20年周期で噴火する山、有珠山に踏み入った。

熊や野鳥の痕跡。北海道を実感

【おとうさんのよも山ばなし】秋山登山!有珠山の絶景
(画像=撮影:筆者,『暮らし〜の』より 引用)
山に入ってすぐにキツツキ?クマゲラ?詳しいことはわからないが鳥がつついたであろう痕跡があった。 「さすが北海道」と道民ながら感心していた直後に熊の爪痕。 有珠山を登るため熊鈴を用意した自分を思わず褒めたくなった。 ### 家族ずれが多い。なだらかな樹林帯を行く登りやすい山
【おとうさんのよも山ばなし】秋山登山!有珠山の絶景
(画像=撮影:筆者,『暮らし〜の』より 引用)

熊鈴は用意したが、有珠山は小さな子供でも登れる安全な山だ。

道幅は広く、すれ違うのにも危険はない。

適度なアップダウンのある林道で、気持ちよく歩ける。

気持ちのよい林道を抜けると左手に太平洋が見えた。

絶景の南外輪山

【おとうさんのよも山ばなし】秋山登山!有珠山の絶景
(画像=撮影:筆者,『暮らし〜の』より 引用)

太平洋は見慣れているが、山を登った高揚感のなか涼しい海風を受けると「うぁ~」と思わず声が出る

そのまま進むと手入れのされた草原に出た。

南外輪山。

柵はしているが、有珠山の火口がすぐそこだ。

何枚も写真を撮る。

スマホしか持ってこなかったのが悔やまれる。

ここはぜひ本格的なカメラで収めたい。

南外輪山の様子

【おとうさんのよも山ばなし】秋山登山!有珠山の絶景
(画像=撮影:筆者,『暮らし〜の』より 引用)

南外輪山は草原とまではいかないが、適度な広さでよく整備されている。

イス付きのテーブルが2~3個あり、お昼を食べるのにちょうどよい。

みなテーブルが空くのをそれとなく狙っている(僕もその一人だ)

けれどここはぜひ小型のイスや、アウトドア座布団を持って行って、順番など気にせず好きなところで休んでほしい。

火口近くはもちろん、奥に行けば洞爺湖越しに羊蹄山が見える。

Mozambique(モザンビーク) アウトドア マット

遠くに蝦夷富士【羊蹄山】

【おとうさんのよも山ばなし】秋山登山!有珠山の絶景
(画像=撮影:筆者,『暮らし〜の』より 引用)

羊蹄山は「蝦夷富士」と呼ばれる独立峰。

見事な山容は見る者を圧倒する。

20代のころ一度登ったことがあり、当時は山小屋に泊まることができた。

しかし妻に「お金かけないでね」と言われ3人用のホムセンテントを担いで登った思い出がある(羊蹄山でのテント泊は禁止。山小屋オーナーの「仕方ない」厚意で泊まらせていただいた)

ちなみにガソリン代の節約のため片道200㎞を原チャリで行った。

夜中にテントから出て見た星空と、ヘッドランプを頼りに登ったた山頂から見た雲海は今でも心に焼き付いている。

当時はガラケーにカメラが付き始めた頃で、写真は残っていない。

だからこそ、いまでも鮮明に覚えているのかもしれない。

写真を撮らずに行く登山もまたよいのだ。