最近のエギング釣行を振り返ってみると、「釣果」から遠ざかっている状況だ。色々と「釣れない」原因を追及していくと、「ロッドのフィーリング」の違和感を強く疑う筆者。どうも「腰抜け」の症状が見られ、エギングロッドを「新調すべき」か「否か」の決断の時のようだ。今回は、「エギングロッドの寿命」について考察していく。
(TSURINEWSUライター・松永一幸)
ロッドの腰抜けとは
そもそも「腰抜け」とは、ときには「ヘタリ」と表現されたり、「馴染み」と表現されたりします。これは、使い手の感じ方の違いで、「悪い癖」を「ヘタリ」と感じ、「良い癖」を「馴染み」と感じて表現されているみたいです。
ロッドの腰抜けの影響
では、ロッドが腰抜けると、具体的にどんな症状や影響が出るのでしょうか。
キャストがブレる
狙うポイントにキャストした時に、思っているポイントより「ズレた場所」に着水したりする場合は、腰抜けの症状が疑われます。
ティップの収束が遅い
シャクってからテンションフォールに移行した後、ティップの震えがしばらく止まらない。これも、ロッドの腰抜けと考えられる症状です。
最近、釣果が出ない
鉄板のシャクリで、得意のアクションパターンを繰り出すも、一連の動きに違和感がある。また、「坊主記録更新中」が止まらないという現状。これも症状としては軽いですが、ロッドの腰抜けに当てはまる状況のようです。
負荷かけ過ぎが原因に
不意の大型とのファイトで「ミシミシ」と鳴ったり、根掛かりを外す際に、ロッドを強く煽ってしまって、「ミリっ」と鳴ったり、折れてはいないものの、「折れたかも」と感じる様な出来事があれば、ロッドの腰抜けの原因になりえます。
エギの適正ウエイト
また、3.5号までの表記のエギを投げていたが、実は「重さが4号級」の物だった為、気づかずにロッドの許容範囲を超えているウエイトで、エギングを行っていた過去がある。
これは、その日の釣行だけでは違和感につながり難いのですが、「カーボンストレス」が少しずつ蓄積していく為に潜在的な原因になります。
腰抜け症状発生後の対応
最近のロッドは、耐久性が従来のものより飛躍的に向上しています。各メーカーは、あらゆるシチュエーションを想定して、試作段階からテストを重ねて世に送り出しています。
それでも、「腰抜け」はあると思います。ロッドの中でも一番に影響を感じ易いのは、「エギングロッド」や「ショアジギングロッド」ではないでしょうか。
「エギ」や「ジグ」が思っている動作をしてくれない時、これは「腰抜け」している状態です。ロッドの調子やアングラーの力不足なども原因と言えますが、今までの様に「エギ」や「ジグ」が動かないと感じた時は、自分に合っていないと判断して新調することをお勧めします。
腰抜けと向き合う
また、「腰抜け」と向き合っていくタイプのアングラーさんも少数ですがいらっしゃいます。「馴染み」として受け入れておられて、ロッドアクションを多用しない釣法の場合は、影響も少ないと思います。
しかし、大型がヒットし、「取れる」か「取れない」の瀬戸際の場面で、「バラし」が頻発する様なら、魚に「主導権」を取られ易い状態なので、やはり新調をお勧めします。