ホタテのウロは危険?

ウロは正式名称中腸線といわれており、一般的には私たちの日常の食生活では、カニ蟹味噌やイカのワタの部分などがこれに相当しています。

食品としては美味で栄養の豊富な部分でですが、二枚貝の場合には渦鞭毛藻などの有毒植物プランクトンを摂食したときに吸収された貝毒などがここに蓄積して食中毒の原因ることがあります。

その中でもホタテでは貝毒の他にカドミウムやヒ素といった重金属の濃縮が認められることがあるため、非可食部として処理されています。

ホタテの貝柱は栄養のカタマリ

ホタテ貝柱には、たんぱく質やナイアシン、カリウムが含まれます。たんぱく質はもちろん人の体に欠かせない3大栄養素の一種ですよね。また、ナイアシンは水溶性のビタミンで、ビタミンB群の仲間です。カリウムはミネラルに分類されています。

これだけでもホタテの貝柱はすごい!となりそうですが、それだけではありません。

ホタテの貝柱にはタウリンや葉酸、亜鉛など、野菜などの食品からでは多く摂取できないような栄養素を低カロリーで摂取できるといわれています。悪性貧血予防に効くビタミンB12や葉酸、味覚障害を予防する亜鉛など、体にうれしい栄養成分が含まれるホタテ。

健康をキープするための万能食材でもあるんですね。

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<近藤 俊/サカナ研究所>

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