東京VS大阪、この二つの都市はよく比較されることがありますが、実はブラジルにも似たようなライバルの町があります。それが、サンパウロとリオデジャネイロです。
今回は、両方の町をよく知る筆者が比較し、どちらが旅行者にとって面白いか、私的な判定をしたいと思います。勝敗はどちらか、見ていきましょう。
「景色」比較
旅行者にとって風光明媚なスポットを訪れることは、旅行の楽しみの1つ。
自然の美しい景色という点では、リオに軍配があがりそう。
リオとサンパウロは都会という点では共通ですが、リオはその地形のおかげもあり、自然と共存した美しい町並みがあります。海岸、ポン・ヂ・アスーカル(砂糖パン山)、コルコバードの丘、チジュッカの森など、そもそも自然が観光スポットにもなっていて、絶景を求める観光客にとってはマストな町です。

一方、サンパウロはというと、コンクリートのジャングルで美しい自然の風景とは程遠いところ。もちろんイビラプエラ公園など人工的な緑はありますが、美しさに関してはリオと比較になりません。とはいえ、ビルが林立する都市風景が好きな方には、サンパウロも面白い所だと思います。

「食べ物」比較
あまり日本では知られていないですが、実はブラジルの食事は美味しいのです!長年ブラジルに住んでいますが、外食してまずかった、失敗したという経験は一度もありません。みんなそれなりに美味しいので甲乙つけるのは難しいですが、個人的には選択肢が豊富なサンパウロがお気に入りです。
サンパウロには、ブラジル各地の郷土料理のレストランがあり、ブラジル料理を食べつくしたい旅人にはおすすめ。また、移民の町というところからも想像できるように、世界各地の料理を食べることができます。特に南米は網羅されており、ウルグアイ、パラグアイ、チリ、ベネズエラ、ボリビア料理など日本では決してメジャーではない料理だって食べられます。


しかも、各国出身のシェフが作るので、本場の味が味わえるのも嬉しいところ。もちろん日本料理だって、サンパウロは美味しいです。店によっては日本超え!かも。日本を含むアジア料理もいろいろあって、欧米の料理に飽きた時の選択肢がたくさんあります。


一方リオは、サンパウロと違って国際色は豊かではありませんが、ブラジル料理は美味しいです。サンパウロほど、郷土料理がいろいろ食べられるわけではないので、どの店もたいてい同じメニューなのとお値段が全体的に少し高めなのがマイナス。でも、猛暑で飲むキンキンに冷えたビールは最高!