応援が資産につながる、新しいファンマーケティングの形

トークンを運用することで、オーナーにとっては資金調達ができるだけでなく、サポーター=ファンに向けたコミュニティ活動が可能となります。サポーターにとっても、コミュニティ活動を通じて直接プロジェクトにかかわることができたり、トークンの価値が上昇することで資産が増えたりといったメリットが受けられます。

従来のクラウドファンディングは「一度購入したら終わり」で、単なる消費に終わるケースが少なくありませんでした。FiNANCiEのトークン発行型クラウドファンディングは、応援が資産につながる、新しいファンマーケティングの提案といえるでしょう。

現状、FiNANCiEでトークンを発行しているオーナーは、スポーツチームやアーティストがほとんどですが、農業や畜産、酒類メーカーなど、小売関連の業界も参入しつつあります。人口減で市場が縮小する中、企業にとって「ファン作り」は欠かせない要素となりそうです。ファンの「体験」を向上させる取り組みとして、こうした手段も一考だと感じる売り方調査隊でした。

提供元・MD NEXT

【関連記事】
「ラインロビング」への貪欲な挑戦がドラッグストアの強さである
セブン-イレブンが1日3便体制から2便体制へ変更する理由とは?
スシロー、コロナ時代のサービスは「非接触」で完結する
利益の設計図「相乗積」で読み解く小売業の経営方針
散布図を作成して複数の数値の「相関関係」を突き止める