春スキーは冬のスキーと違って初心者には難しく感じる部分があるものの、穏やかな季節ならではのよさがあるので試さないのはもったいないです。今回は、春スキーならではの魅力や、初心者が滑るときの注意点などをご紹介します!安全に気を付けながら春スキーを楽しみましょう。
春スキーとは?
残雪を求めて行う春に滑るスキー
スキーと言うと、寒さ厳しく積雪量が多い12月から2月のハイシーズンに滑るとイメージする方もいるでしょう。春スキーとは、ハイシーズンが終わった3月から5月のゲレンデをスキーやスノーボードで滑ることです。
雪がなくなると滑れなくなるため、雪解けの時期と重なる春スキーを楽しめる期間はスキー場の場所や積雪の状況によって変わります。また、すべてのスキー場が春スキーに対応しているわけではないので事前確認が必要です。
春スキーは冬と雪質が違う
春のゲレンデの雪は、くされ雪やザラメ雪と呼ばれています。くされ雪は溶けかけた雪に土が混ざっており、雪にスキー板やスノーボードが引っ掛かりやすいためハイシーズンのフカフカの雪よりも滑りにくい雪質なのが特徴です。
また、くされ雪と比べて水分が少なく、一度溶けた雪が再度固まって氷の粒になっている状態の雪をザラメ雪と言います。ザラメ雪はザラザラとした滑り心地が特徴で、くされ雪と比較すると滑りやすい雪質です。
春に滑る魅力をチェック
冬より暖かい環境で滑れる
春スキーはスキーに興味はあるものの寒さが苦手で滑ったことはない、という初心者におすすめです。寒い冬は何枚も重ね着をして顔や手をしっかりガードする必要がありますが、暖かい春はあまり着込まなくても快適に滑ることができます。
そのため、普通のアウターでも滑れるのでスキー用のウェアを改まって準備する必要はありません。ただし、重ね着していない分転んだときにインナーまで濡れてしまうことがあるので注意しましょう。
Point
- 濡れた時に備えて着替えを準備しておくのがおすすめ
冬とは違った絶景を楽しめる
スキーの楽しみ方のひとつにゲレンデからの景色がありますが、春と冬で景色が変わることも春スキーの魅力と言えます。冬のスキー場周辺の景色は雪の白でまとめられていて、落ち着いた印象です。
冬も十分絶景ですが、雪溶けが始まった春は雪の白に新緑の緑が加わります。通い慣れたいつものスキー場でも、景色が変われば全体の印象が変わります。冬とは違うゲレンデからの景色を楽しみたいときは、春スキーに出かけるのがおすすめです。
道路の雪が解けて気軽にアクセスしやすい
冬のスキー場周辺の道路は、基本的に積雪しています。車が通りやすいように除雪されていても路面は雪や氷で滑りやすく、風が強いと雪が舞いあげられて視界不良になればより慎重に運転しなければなりません。
そのため、雪道の運転に自信がなくてスキーを敬遠しがちな人もいるでしょう。気温が上がる春は路面の雪や氷が溶けてなくなり、積雪量が減る分風が吹いても雪が舞いあがりにくいのでスキー場まで気軽にアクセスしやすくなります。