Torrentとは、大容量のデータを送受信するために使用されるファイル共有技術のこと。中央サーバーを設けないP2P方式により、ユーザー同士で直接ファイルを送受信可能。
Torrentではファイルを小さな断片に分割。ユーザーは複数のソースからこれらの断片をダウンロードし、ファイルを復元します。よってファイル配布後、そのファイルをダウンロードした人がいれば、ファイル配布者がデータを削除したとしても、ファイルのダウンロード者の間で断片を共有することが可能。

(画像=もっとも有名なのはTorrentクライアントソフトはBitTorrent。大容量のファイルを配信したり共有する際によく利用されます、『オトナライフ』より引用)

(画像=BitTorrentでは、ファイル配布者を「シーダー」、ダウンロード中のユーザーを「リーチャー」と呼びます。リーチャーはそれぞれダウンロードして手元でファイルを復元します。シーダーが「ラーメン」を配布したらお皿、麺、卵などに分割し、リーチャーのもとでそれらが再度組み合わさって「ラーメン」になるようなものです。なおダウンロードし終えたリーチャーは接続を切らないままでいるとシーダーとなり、リーチャーにファイルの断片を配布するだけの役割が課せられます、『オトナライフ』より引用)
なお、Torrentそのものは決して違法な方法ではありませんが、違法なファイル共有にもしばしば利用されるのが現状。そのため、利用者は責任を持って著作権で保護されたファイルのみをダウンロードすることが重要です。
この記事では、Torrentの仕組みや実際の使い方についてご紹介します。
Torrentとは | P2Pでユーザー同士でファイルをダウンロード/アップロードする仕組み
先述した通り、TorrentとはP2P方式を使い、ユーザー同士で直接ファイルをやり取りする仕組みになっています。先述した通り、ひとつのサーバーを介すのではなく、ダウンロードする人自身が協力者となり、ダウンロードと同時にアップロードが行われます。

(画像=配布されたファイルはTorrentファイルとファイルの断片(ピース)に分解されます。分解されたピースはダウンロード中のユーザーの元で合成され、最終的にファイルの閲覧が可能になります、『オトナライフ』より引用)
Torrentの危険性
「Torrentは危険」というイメージを抱かれている原因のひとつは、P2PではTorrent接続中、同じファイルを共有しているユーザーにIPアドレスが表示されてしまうこと。つまり、ブラウジング履歴や地域、OSやプロバイダなどの個人情報が流出してしまう危険があります。

(画像=IPアドレスの流出は個人情報がさらされるリスクのほか、悪意ある第三者に乗っ取られてサイバー犯罪に利用されるという危険性も。こうしたリスクを防ぐためには、VPN接続でIPアドレスを秘匿化する必要があります、『オトナライフ』より引用)
また、他にも知らずに違法なコンテンツのダウンロード/アップロードに関与してしまう可能性や、ウイルスを含むコンテンツをダウンロード/アップロードしてしまうという危険性もあります。