フリーランスにおすすめの投資方法5選
収入が不安定になりやすく金銭リスクは抑えたい、すぐにはまとまった資金が用意できないといったフリーランスの方や投資初心者の方におすすめの投資方法を5つご紹介します。
1. 少額の株式投資(ミニ株式・現物株式・積立投資)
どうしても投資にはまとまった金額が必要なイメージがありますが、数百円〜の少額から始められる株式投資もあります。リスクを抑えたい方にとってもおすすめです。
少額のため購入できる銘柄に限りがあること、リターンも少ないのがデメリット。しかし少ない資金でリスクを抑えつつ、投資の感覚を掴めるメリットがあります。
少額投資の方法として、主に以下の3つがあります。
- 1株から購入できる株式ミニ投資を行う
- 現物株式を安く購入する
- 少額で積立投資をする
通常、株式は100株単位(単元株)でしか売買できません。しかし株式ミニ投資(単元未満株)であれば1〜10株単位から買えます。数百円から、大手企業の株でも1万円ほどで購入可能。ただし少額である分、買える銘柄も取扱証券会社が定めた範囲に限られてしまうのが注意点です。
現物株式を安く買うのもひとつの手。10万円以下で買える銘柄は約1800銘柄、1万円以下で買える銘柄は約150銘柄あります。ただし株価の低い銘柄は何かしらの欠陥を抱えているケースも多く、特に1万円を下回るような銘柄は上場廃止のリスクも高いので気をつけましょう。
いきなり株式を買う勇気が出ない方は、毎月貯金をする感覚で積立投資をするのがおすすめ。積立の設定をしておくだけで、毎月一定額で金融商品を買ってくれる仕組みです。仮に毎月5000円ずつを10年間積み立てたら、積立元本は60万円に。年利5%で運用できたとしたら、約77万円に増えることになります。
2. 付加年金
付加年金とは、月々支払っている国民年金保険料に400円を上乗せすることで、将来受け取る年金額を増やす方法です。20歳〜60歳の間であれば、どのタイミングでも加入できます。65歳以降に受け取る国民年金+「200円×付加保険料を納付した月数」に応じた額が加算される仕組みです。
たとえば30歳から付加年金に加入したら、加算される額は以下となります。
(納める額)月400円 x 30年(360ヶ月)=14万4000円
(加算される額/1年)月200円 x 30年(360ヶ月)=7万2000円
組織に所属しないフリーランスは、ボーナスや退職金もありません。少しでも老後資金の不安を減らすため、有効な方法です。
3. 小規模企業共済
何らかの理由で働けなくなったとき現役引退後などに頼りになるのが「小規模企業共済制度」です。いわばフリーランスのための退職金制度と言えるでしょう。
経営する事業や従業員の数によって加入資格が変わるため、詳細は「中小機構」のサイトで確認しましょう。掛金は月々1000~70000円まで(500円単位で自分で設定可能/加入後も変更可能)。掛金はそのまま所得控除の対象となるため、節税に繋がります。また事業資金の貸付もしてもらえます(掛金の範囲内)。
小規模企業共済に加入するためには、確定申告の控えなど必要書類を用意し、中小機構が業務委託している窓口などで申請します。
4. iDeCo(確定拠出型年金)
自分で積み立てた掛金で金融商品(定期預金や投資信託)を購入・運用し、得た利益を年金として受け取る制度であるiDeCo(確定拠出型年金)。運用しておけば、国民健康保険と合わせて老後資金を増やせます。
毎月の掛金は所得控除の対象になるため節税に繋がりますし、運用して得た利益は非課税なのでお得です。ただし、原則60歳になるまでは引き出せない点に注意しましょう。
毎月の掛金は5000円から、1000円単位で変更できます。設定した掛金は年に一度しか変更できませんが、休止・再開するのは自由です。
5. つみたてNISA
つみたてNISAは、積立投資の一種。通常、預金の利息や積立投資で得た利益には税金がかかりますが、つみたてNISAで得た利益は非課税です(年間40万円まで)。
日本在住の20歳以上であれば、誰でも1人につき1口座の開設ができます。投資先は、あらかじめ選別されている初心者でも扱いやすい投資信託から選択できるため安心です。
老後資金に不安が残りやすいフリーランスにとって、iDeCoと合わせて、つみたてNISAを始める人が増えています。
まとめ
将来のための資産を増やすのに有効な手段である投資。まずは少額投資からコツコツ始めて、老後のための安心を作りましょう。
なお、本コンテンツは情報提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で作成したものではありません。投資の最終判断は、ご自身で行っていただきますようお願いします。
(執筆&図解:北村有 編集:泉 監修:齊藤颯人)
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