日産が高級車ブランド「インフィニティ」のラグジュアリーSUVコンセプトモデル「QX60 Monograph(QX60モノグラフ)」を発表。エレガントで力強い新たなデザインの方向性を提示

 日産自動車が展開する高級車ブランドのインフィニティ(INFINITI)は9月25日、プレミアム3列シートSUV「QX60」の次期型デザインを示すコンセプトモデルの「QX60 Monograph(QX60モノグラフ)」を公開した。
 

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▲プレミアム3列シートSUV「QX60」の次期型デザインを示すコンセプトカーの「QX60 Monograph(QX60モノグラフ)」。インフィニティが目指す未来のクルマの変革について具体的な洞察を示したモデルでもある(写真=CAR and DRIVERより引用)

今後の「QX60」の造形ビジョンを表現するとともに、インフィニティが目指す未来のクルマの変革について具体的な洞察を示した「QX60 Monograph」は、彫刻的・建築的な観点からエクステリアの新デザインを手がける。既存のQX60で好評を博す広々としたパッケージングや独自の快適な3列シートといった基本レイアウトは、より磨きをかけながら踏襲。そのうえで、エレガントで力強く、さらに日本の伝統に着想を得た細部のアレンジによる新たなSUVデザインの方向性を打ち出した。
 

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▲「QX60 Monograph」はまず横浜の日産グローバル本社と北京モーターショー2020のインフィニティ・ブースで公開する(写真=CAR and DRIVERより引用)

まずフロント部は、インフィニティの代名詞でもある“ダブルアーチ”グリルに、日本の伝統的な遊びである折り紙からインスピレーションを得た、三次元的な奥行きを感じさせるインナーメッシュを内包。また、バンパー下部の角にあるサイドエアインテークにも同様のメッシュパターンを取り入れた。さらに、ヘッドライトには人間の芸術性と最新テクノロジーの融合を試みた新デザインの「デジタルピアノキー」ライトを採用。ライトの内部構造には、放熱器から着想を得た直線が並んだ形状とパターンを導入した。そして、「無限の彼方へと向かう開けた道」を表現したブライトホワイトの光るエンブレムを装備。ロックを解除すると、ロゴを起点にヘッドライトまで順にランプが点灯してドライバーを迎え入れる、ユニークなアレンジも施した。
 

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(写真=CAR and DRIVERより引用)
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▲フロント部はインフィニティの代名詞でもある“ダブルアーチ”グリルに、日本の伝統的な遊びである折り紙からインスピレーションを得た、三次元的な奥行きを感じさせるインナーメッシュを内包した(写真=CAR and DRIVERより引用)

次にリアビューは、ワイドボディと対で水平になったウィンドウのラインによって落ち着きと安定感を具現化。また、高いショルダーラインによって重心を上げると同時に、ルーフと精巧に一体化したルーフスポイラーへと続く流麗なラインを創出して、空力性能に優れたフォルムをいっそう強調する。さらに、フロントと同形式の「デジタルピアノキー」リアコンビネーションライトを装備。ウルトラレッドに着色したライトは、消灯すると車両後部を包み込みながら側面と一体化して連続したアピアランスを作り出し、点灯すると未来的で美しい光を放つ仕組みとした。
 

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(写真=CAR and DRIVERより引用)
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▲ワイドボディと対で水平になったウィンドウのラインによって落ち着きと安定感を具現化。ウルトラレッドに着色した「デジタルピアノキー」リアコンビネーションライトを装備する(写真=CAR and DRIVERより引用)

そしてサイドセクションは、力強い水平基調のボンネットにボリューム感のあるフェンダー、長いホイールベース、緩やかに傾斜したAピラー、後方に向かうにしたがって細くなるティアドロップ形状のグラスハウスなどによって、流れるような洗練された輪郭を創出。足もとには、鮮やかな表面アレンジかつ印象的なスポークデザインで仕立てた大径アルミホイールを装着した。