目次
ホイールバランスとは?
ホイールバランスが調整できてないと出る症状

ホイールバランスとは?

ホイールバランスとは?狂ったときに出る症状や調整方法を紹介
(画像=©ThamKC/stock.adobe.com、『MOBY』より引用)

ホイールの重心の均衡具合のこと

ホイールバランスとは、タイヤを組み付けた状態でホイールの重心の均衡具合がどうなっているのかを示したものです。

特に、高速度域における安定した走行をする上で必要不可欠なものとなっています。法定速度の上限が大体時速60km程度の一般道より、時速100kmで走る機会の多い高速道路では、ホイールバランスの重要性を実感しやすいです(詳しくは後述)。

少なくとタイヤ交換時には調整することが一般的

ホイールにタイヤを装着する際には、ホイールバランスを調整することが一般的です。

みなさんが新品タイヤ(あるいは中古タイヤ)を購入してホイールへ組み付ける際には、ほぼ間違いなく調整されています(しない場合は後述)。

世の多くの自動車オーナーが新たにタイヤを購入するのは、スタッドレスタイヤを購入したときか、車検で新たにタイヤを購入したとき、または今使っているタイヤのスリップサインが見えてきたなどです。

タイヤを購入する理由が異なれどバランス取りは共通していますから、タイヤにとって必要不可欠な要素だとわかります。

ホイールバランスが調整できてないと出る症状

ホイールバランスとは?狂ったときに出る症状や調整方法を紹介
(画像=©ฺฺฺBoonterm/stock.adobe.com、『MOBY』より引用)

ステアリングの異常振動(シミー)

ホイールバランスの狂いは「シミー」と呼ばれる異常振動を引き起こします。シミーはステアリングが回転方向に振動する現象で、高速走行時に顕著に現れます。

高速道路で強いシミーが発生すると、ステアリングの制御が効かなくなり、最悪は事故につながるため大変危険です。なお、60km/h以下で起こるシミーは「ウォッブル」、60km/h以上で生じるシミーは「フラッター」とも呼ばれます。

直進安定性の低下

ホイールバランスの狂いは直進安定性の低下を招きます。車の直進安定性が下がると、頻繁な修正舵(ハンドル操作による方向修正)が必要となり、ドライバーの疲労やストレスが増加します。

パーツの破損

ホイールバランスの不良によりシミーを何度も起こしていると、振動によるパーツの破損が生じかねません。シミーによってダメージを受けやすいのは、サスペンションやドライブシャフトなどのパーツです。これらが走行中に破損すると、大事故につながる場合があり危険です。

タイヤの偏摩耗

ホイールバランスが狂った状態で走行を続けると、重心のズレによりタイヤが偏摩耗してしまいます。結果的にタイヤの寿命が縮まり、車の維持費が上がる原因となります。

燃費の悪化

ホイールバランスが乱れると、タイヤの転がり抵抗(エネルギーロス)が増加します。転がり抵抗の大きいタイヤはスムーズに回転しません。タイヤが回りにくくなれば、走行に余計なエネルギーが必要となり、燃費が悪化してしまいます。