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まだ報道段階ではあるものの、マスコミ各社が一斉に報じたことから、今回の情報はかなり確定的なものと見られています。
この岸田総理による人事の狙いは(情報リークのタイミングも含めて)どこにあるのか。
結局のところ、高橋洋一氏の下記のコメント、
>ただ、金融政策については「誰が総裁になっても政府の方針に従うので変わらない。岸田政権が引き締め方向ならそちらに向かうことになるだろう」との見方を示した。
これにすべてが凝縮されているような気がします。評価の難しい・分かれる人材をサプライズ登用することで決定的な反発を避け、すっと自身のタイミングで政策を通していくのが、岸田総理の狙いなのかもしれません。
いずれにしても総裁人事で公聴会(候補に直接議員から質疑をする機会)が設けられない以上、政府・総理からできる限りの考え・答弁を引き出す他ありません。
現時点では賛否も含めて評価を決めがたい日銀人事ですが、幸いなことに植田氏は学者かつ有識者としての活動期間も長いため、発言の量は豊富です。政府の姿勢を問うとともに、分析を進めていきたいと思います。
それでは、また明日。

日本銀行 Wikipediaより
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年2月10日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。