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2月17日に開幕を迎える、2023シーズンの明治安田生命J1リーグ。各クラブ移籍の動向も落ち着き、新シーズンを戦う戦力が固定されたと言っていいだろう。

今冬も例年に負けず劣らず、大いに盛り上がったJリーグの移籍市場。当然のことながら、新加入の外国籍選手やJ2リーグ、J3リーグからの個人昇格選手に注目が集まる。しかし、期限付き移籍の期間満了に伴い、所属元に復帰した選手たちの存在も忘れてはならない。

ここでは、今冬所属元クラブに戻ることが発表された選手たちの中でも2023シーズン特に注目の選手たちを5人紹介していく。


鹿島アントラーズ FW垣田裕暉 写真:Getty Images

垣田裕暉(鹿島アントラーズ)

鹿島アントラーズの下部組織出身ながら、実に6年もの間武者修行に出ていたFW垣田裕暉もついに帰還を許された。この6年間、3つのクラブを渡り歩いたが、いずれのクラブでも出場機会を確保し多くの得点を挙げてきた。187cmの長身を武器としたヘディングや競り合いの強さはもちろん、敵DFラインとの駆け引き、決定力などFWとしての総合力がとにかく高いのが魅力だ。

鹿島は昨2022シーズン、夏にFW上田綺世が海外挑戦を果たした影響もあってか後半戦は失速。とはいえ、FW鈴木優磨を筆頭に、垣田と同じく期限付き移籍から復帰のFW染野唯月や川崎フロンターレから新加入のFW知念慶など、実力者が揃う。

垣田ほどの実力があったとしても、スタメン確保は容易ではないだろう。しかし、ようやく巡ってきた下部組織時代から慣れ親しんだクラブでの活躍機会。タイトル獲得のためにも、さらなる活躍と覚醒に期待したい。


ガンバ大阪 GK谷晃生 写真:Getty Images

谷晃生(ガンバ大阪)

3シーズンに渡って湘南ベルマーレのゴールを守ってきたGK谷晃生。東京五輪世代を代表する守護神として、A代表にも招集されるなど所属元であるガンバ大阪を離れている間も確実に経験と実績を積んできた。

G大阪では今冬、攻守両面において主力選手の流出があった。一方で、昨2022シーズンJ2をにぎわせたDF半田陸やMF杉山直宏、チュニジア代表として2022FIFAワールドカップカタールにも出場したFWイッサム・ジェバリら即戦力の補強に成功している。昨シーズン15位と低迷しただけに、積極的にチーム改革を進めている状況だ。

しかし、GKは長年G大阪を支える守護神GK東口順昭が健在。谷にとって目の前に立ちはだかる大きな壁となることは間違いない。代表でも活躍したベテランGKか、次世代の日本を担うGKか、ハイレベルなポジション争いにも注目だ。


川崎フロンターレ FW宮代大聖 写真:Getty Images