クレジットカードやQR決済などのキャッシュレス決済が社会に浸透するなか、スマホ世代である10代・20代の利用実態はどのようなものなのだろうか。お年玉をキャッシュレスでもらう最新トレンドがニュースになるなど、決済面でも一歩先をいっている印象もある。そのような謎に包まれた若年層のキャッシュレス事情について、深掘りするリサーチ結果が発表された。

若者利用率ナンバーワンはPayPay! そのほかのランクインは……

10-20代のキャッシュレス決済方法、1位はPayPay、2位は交通系ICやクレカなど【TesTee Lab調べ】
(画像=調査によりキャッシュレス利用頻度などの実態を浮かび上がっている(株式会社テスティー「TesTee Lab」調べ)、『オトナライフ』より 引用)

1月31日、メディア事業・リサーチ事業・プロモーション事業を手掛けるテスティーは、若年層のキャッシュレス決済に関する調査結果を発表した。今回のニッチな調査は若年層リサーチ情報を発信する「TesTee Lab」で実施し、リアルな若者の実態を浮かび上げている。

まず、大枠としての若年層の決済事情だが、現金とキャッシュレスを併用している層が多いことがわかった。10代が50.8%、20代では58.1%と半数以上が併用派である。残り半数の内訳としては、現金のみを使用する層が多くを占めているが、決して現金利用に固執しているわけではなく、その多くが過去にキャッシュレス決済を利用した経験がある。つまり、大半の若年層がキャッシュレス決済にふれていることになる。

そのような“キャッシュレス決済ネイティブ世代”ともいえる若年層は、どの決済方法をとくに使用しているのか。10代の66.3%、20代の56.8%が利用経験ありと答えたのは「PayPay」。QRコードを表示するだけで決済できる簡便性に加え、テレビCMなどの広告を通じた高い認知度も関係しているのだろう。定期的に実施されるキャッシュレス還元キャンペーンなどもうれしいはずだ。

PayPayにつぐ決済方法は、10代と20代では大きく異なる。10代では2位に「交通系電子マネー」がランクイン。通学用定期券の付随機能として、チャージした金額分をタッチするだけで使える利便性が支持されている要因だろう。一方、20代はPayPayに4ポイント差と肉薄するかたちで「クレジットカード」が利用されている。10代との境遇の違いとしては、社会人の比率があるだけに、クレジットカードの利用経験が“大人”である20代で飛躍的に増えるのは当然といえる。

そのほかには「nanaco」や「楽天ペイ」が挙がったランキング。若年層は多様なキャッシュレスを利用していることがわかった。