目次
PWA(Progressive Web Apps)を導入するメリット
・Android・iOSのどちらでもOK
・ストアに申請する必要がない
・ホーム画面にアイコンを設置できる
・表示速度が優れている
・検索結果にコンテンツを載せられる
・プッシュ通知を送ることができる
・開発コストを削減できる
・使用するデータ容量が少ない
・直帰率を下げられる可能性がある
まとめ
PWA(Progressive Web Apps)を導入するメリット
PWAはネイティブアプリのような機能を備えていますが、ネイティブアプリにはないメリットが多数あります。PWAを導入するメリットとしては、下記のような例が挙げられます。
● Android・iOSのどちらでもOK
● ストアに申請する必要がない
● ホーム画面にアイコンを設置できる
● 表示速度が優れている
● 検索結果にコンテンツを載せられる
● プッシュ通知を送ることができる
● 開発コストを削減できる
● 使用するデータ容量が少ない
● 直帰率を下げられる可能性がある
それぞれ順番に解説します。
Android・iOSのどちらでもOK
PWAは、アプリケーションストアを介してインストールされるネイティブアプリとは違い、OSによる制限を受けません。
ネイティブアプリを開発する際、基本的にAndroidとiOSで言語を使い分けたり、開発の過程や手順に違いが出てきます。もちろん、クロスプラットフォーム開発を行えば統一言語を使用してAndroidとiOSの両方のアプリ開発を同時に進行できますが、すべての流れが共通しているわけではありません。
そのため、ネイティブアプリの開発においてはAndroidとiOSの開発の流れの差異に注意を払わなければなりません。その点、PWAであればそもそもOSの違いがないため、両方のOSに対応できます。
ストアに申請する必要がない
ネイティブアプリと違い、PWAはアプリケーションストアに申請する必要がありません。
ネイティブアプリはAndroidならGoogle Playに、iOSならApp Storeに必ず申請する必要があります。
特にiOSの場合は、Appleに承認されなければApp Storeに反映されないため、申請から承認の流れを経なければユーザーに届かないという弱点があります。
また、ストアの申請にはリジェクトされるリスクがあり、その場合のリリース延期や修正作業までもスケジュールに組み込まないと回らないおそれがあります。PWAはOSによる縛りがないうえに、ストアに申請する手間やリスクもなく、すぐにユーザーに届けられる利点があります。
ホーム画面にアイコンを設置できる
ブラウザで表示させたページをホーム画面に追加することは従来のWebアプリでもできます。PWAの場合では、Service Workerの機能を使用することで、アプリのようにホーム画面にアイコンを追加でき、任意のデザインのアイコンをユーザーのホーム画面に表示させられます。
また、ホーム画面に追加されたアイコンから、ユーザーの端末に保存されたキャッシュを用いてオフラインでもWebアプリを使用できる強みもあります。
表示速度が優れている
PWAを利用すれば、Webアプリ上でキャッシュを使用できます。ローカルのキャッシュに保存できるため、再びWebアプリを開いた際の読み込みのスピードが従来よりも速くなるのです。
表示速度が速くなることで、よりユーザーにとって利便性の良いWebアプリになることは間違いないでしょう。表示速度を改善することにより、直帰率を下げられるというメリットもあります。
表示速度はユーザー体験に直結する重要な要素であるため、表示速度でお悩みの人には特におすすめです。
検索結果にコンテンツを載せられる
検索結果にコンテンツを載せられるという点は、ネイティブアプリと決定的に違います。
ネイティブアプリはアプリケーションストアを介してインストールすることでしか、コンテンツを表示させられません。
しかし、PWAはあくまでWebアプリであるため、検索エンジンがコンテンツを表示してくれるのです。そのため、キーワード等を使用して新しいユーザーを流入させやすく、ネイティブアプリと比較して大きなメリットだと言えます。
プッシュ通知を送ることができる
ネイティブアプリではお馴染みのプッシュ通知ですが、Service Workerを使えばWebアプリでもプッシュ通知が可能です。プッシュ通知はユーザー体験の質を向上させるだけではなく、既存のWebアプリでも後付けで実装できるという、開発者側としても嬉しい利点があります。
使用するブラウザによってはプッシュ通知の動作に違いがあったり、そもそもプッシュ通知に対応していなかったりする可能性がある点には注意が必要です。
開発コストを削減できる
前述したとおり、PWAはOSごとに開発の手順を分ける必要がないため、開発コストを削減できます。OSによる制限もないうえに、アプリケーションストアにおける申請の期間も必要とせず、リジェクトされた際のスケジュール調整等の手間もいりません。
プラットフォームを問わず、手軽に開発できるのもPWAの魅力の一つと言えるでしょう。
使用するデータ容量が少ない
PWAは、ユーザー側のデータ容量を少なく抑えられます。PWAは、キャッシュを利用することによってオフラインでもWebアプリを閲覧できるため、データ容量を極限まで抑えられます。
ネイティブアプリでは、ストアからアプリをインストールしたり、データをダウンロードする際に多くの容量を必要とするものも少なくありません。
その点に関して、PWAはネイティブアプリと比較すると、最低限の通信で済むのも大きなメリットと言えるでしょう。
直帰率を下げられる可能性がある
PWAの性質やメリットは、Webアプリ開発・運営側やユーザーの双方にとって大きなメリットをもたらします。前述したPWAのメリットが相乗効果として作用し、Webアプリの直帰率を下げられる可能性があります。
直帰率や遷移率、回遊率は、コンバージョンにつなげるための大きな要素です。そこで、PWAを使用することで、ユーザー体験の質を高めて直帰率を下げる役割を担い、コンバージョン率を向上させる可能性を秘めています。
まとめ
PWAは、コストを最小限に抑えながらも、ネイティブアプリの良い点をWebアプリに導入できる優れものです。ネイティブアプリには開発コストがそれなりにかかりますが、PWAにすることでOSによる制約もなくWebアプリを使用できます。
PWAは開発者とユーザーの双方に大きなメリットがあるため、現在注目されているのです。ぜひ本記事を参考にして、PWA開発を検討してみてはいかがでしょうか。
提供元・MarkeTRUNK
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