目次
まずは転び方と起き上がり方を習得
前進とターンのコツも教えよう
まずは転び方と起き上がり方を習得
正しい転び方で怪我を防ぐ
初心者にスキーを教える時は、滑り方の前に転び方と起き上がり方を習得させるのがコツです。初心者は滑っている最中に転ぶことが多く、正しい転び方を知らないと怪我の原因になる場合もあります。そのため、怪我をしない転び方のレッスンを行うようにしてください。
お尻から転ぶのが基本
スキーで転倒する際には、お尻から着地するのが基本です。この時に、お尻を斜面の上側に向けるように教えるのがコツです。お尻が斜面の下側に向いていると立ち上がった時に滑りやすくなりますので、安全を確保するためにも斜面の上側になるように意識させるとよいでしょう。
お尻をスキー板の間に乗せない
また、スキー板の間にお尻を乗せないようにすることも重要なポイントです。スキー板の間にお尻が乗っていると、そのまま斜面を滑り続ける危険性があります。お尻の位置に注意しながら、転ぶ練習を行なってください。
手から着地しないように注意
転び方を教える際には、手から着地しないように教えるのも大切です。初心者の場合、転びそうになると咄嗟に手をついてしまうことがありますが、手首の骨折や指の脱臼の原因になります。
スキー中は想像以上にスピードが出ているため、手をついた時の衝撃は想像以上に大きなものです。反射的に手が出ないよう、必ずお尻から転ぶように教えてください。
板を平行に揃えてから起き上がる
転んでから起き上がる際には、両足の板が平行になるように教えます。板の方向がバラバラだと起き上がる際に力を入れづらくなり、バランスを崩して再び転んでしまうこともあるでしょう。板同士を平行にしていれば起き上がった時に均等に力が入り、初心者でも問題なく立ち上がれるようになることを教えてみてください。
板は斜面に対して横になるように意識する
スキー板は、斜面に対して横向きになるよう意識させるのも重要なポイントです。板の先端が斜面の下側を向いていると、起き上がった時にそのまま滑り出してしまいます。起き上がった際の安定感を保つためにも、板を横向きにした状態で起き上がれるように練習を繰り返させてみてください。
前進とターンのコツも教えよう
最初は片足前進からスタート
転び方と起き上がり方を覚えたら、前進とターンのレッスンに移ります。最初は、平地で片足にスキー板をつけた状態で前進の練習をさせるのがポイントです。片足だけで練習させることで、スキー板で滑る感覚を覚えられるようになります。
続いて両足にスキー板をつけ、ストックを使わずに立つ練習をさせてください。あえてストックを使わないことで、スキー板とブーツ、足の感を習得させると、滑り方の上達につながります。
ストックを使って前進に慣れる
スキー板を両足につけた状態に慣れ始めたら、ストックを使って前身の練習をスタートします。ストックを使って前進したり、足元でハの字を作って行進したり、スキー板で前に進むことに対して慣れてもらうのが教え方のコツです。
足の幅を意識してスピードを調整
平地でも問題なく前進できるようになったら、緩斜面に移動して滑る練習をスタートします。足元をハの字に開き、少しずつ滑るように教えてください。板の間隔を狭くするとスピードが出て、広くするとスピードが落ちます。板の間隔を少しずつ変えて、スピードを調整できるように練習してもらうとよいでしょう。
重心のバランスを取りながらターン
緩斜面で前進できるようになったら、ターンの練習を行います。ターンの内側に重心を傾け、曲がりたい方向へ胸を向けるとターンができるようになるでしょう。また、左にターンする時は右手、右にターンする時は左手を下げると重心をスムーズに移動できるようになるのもポイントです。
慣れたら連続ターンにも挑戦
最初はワンターンずつ練習し、初心者が慣れてきたら連続ターンにも挑戦させるのがおすすめです。重心を移動させる感覚を掴めれば、初心者でも簡単にターンできるようになります。練習中、重心を移動させるタイミングにきたら声をかけてあげると、ターンのコツを掴みやすくなるでしょう。