黒坂岳央です。

世の中にはいろんな勉強法がある。効率的、科学的な根拠に基づく勉強法が提唱されるが、いつの時代でも間違いなく最も学びになるのは「人に教えること」であると断言できると思っている。

ほとんどの人はせっかく時間とコストをかけて勉強しても、「知って終わり」になっている。これはとてももったいないことだ。なぜなら知っただけでは知識は砂上の楼閣、時間の経過とともにあっという間に知識は穴だらけになり、忘却の彼方へと消えてしまうからである。その一方で、人に教えたことは明確に学びになる。

kyonntra/iStock

知識は教えることで洗練される

まず、あらゆる知識は人に教えることで洗練されるという事実がある。これはとても大きい。

筆者は日々、読書、記事、動画で新たな知識を得ているがその都度すぐにブログやビジネス記事、YouTube動画などで積極的に発信している。「これは」と思ったことはその場ですぐにメモをしてGoogle Keepに保存し、後からそのGoogle Keepから記事や動画に仕上げるようにしている。この記事もその一つであり、読書をしている途中で得た着想を元に書かれているものだ。

「教える」ということの意味合いは、教師として生徒を持つというだけではない。アウトプットすることもその1つである。

自分としては学んだことを自分のために体系化して発信しているという感覚だが、視聴者を意識して書いたり話したりすると知識の重要なポイントを理解したり、わかりやすいたとえ話を用いたりする過程で知識が整理され記憶に深く残る。よく「教えるには教わる側の3倍の理解が必要」という話を聞くが、実際これは正しいしその知識を整理する過程でようやく学んだことが知識に定着するという感覚を得る。

知識は教えることで洗練されるのだ。