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流氷の上は絶滅危惧種の宝庫
流氷クルーズの思い出をお土産に

流氷の上は絶滅危惧種の宝庫

寒さの中に感動がある!網走流氷砕氷船「おーろら」で氷の海を突き進む
(画像=<クリオネは貝殻を持たない巻貝>、『たびこふれ』より引用)

流氷の下ではクリオネやプランクトンなど、さまざまな生き物が息づいています。エサを追って還流系の魚たちが大挙して押し寄せ、さらに魚を求めてワシなどの猛禽類やアザラシがやってきます。生態系を保つためには、どれ一つ欠かすことができません。

寒さの中に感動がある!網走流氷砕氷船「おーろら」で氷の海を突き進む
(画像=<オオワシの集団>、『たびこふれ』より引用)

さっそく「オオワシ」が出迎えてくれました。日本で一番大きなワシともいわれ、オスの全長は88cm、メスの方が大きく102cm、翼を広げると220~250cmもあります。夏季にロシア東部で繁殖し、越冬のため朝鮮半島やオホーツク海沿岸部に南下します。群れている光景はとても希少です。総個体数は約4,600~5,100羽と推定され、絶滅が危惧されています。

寒さの中に感動がある!網走流氷砕氷船「おーろら」で氷の海を突き進む
(画像=<流氷に佇むオジロワシ>、『たびこふれ』より引用)

流氷の上で羽を休めるオジロワシを発見しました。オオワシよりも少し小ぶりで、全長70 ~98cm、翼を広げた大きさは180~240cmです。その名の通り白い尾が特徴です。ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬季になると中国東部、ペルシャ湾周辺、北日本に飛来します。オジロワシの総個体数は約20,300~39,600羽と推定されており、オオワシ同様、絶滅が危惧されています。いずれも肉眼では小さくしか見えないため、乗船する際には双眼鏡などを用意してください。

流氷クルーズの思い出をお土産に

道の駅流氷街道網走内の売店には流氷をイメージした食品が販売されています。「オホーツク流氷カレー」は、北見市の本格インド料理レストラン「クリシュナ」の料理長マクスード・アラムさんが、オホーツク海の青さと、海面に浮かぶ白い流氷の景色に魅せられて試行錯誤の末に完成しました。ジンギスカンのタレで有名なベル食品ではレトルトカレーを商品化。カレーの常識を覆す味と彩りに心が奪われます。

網走に醸造所がある網走ビールの「流氷ドラフト」は、流氷を仕込水に使用したしています。天然色素クチナシによるオホーツク海をイメージした鮮やかなブルーが特徴的で、すっきりとした爽やかな飲み口です。流氷クルーズの思い出をお土産に持ち帰りください。

網走流氷砕氷船「おーろら」

  • 住所:網走市南3条東4丁目5の1
  • 電話:0152-43-6000 (9:00~17:00)
  • 実施期間:1月下旬~3月上旬
  • 運行日:毎日運航予定ですが、状況によって運休の場合があります

文・写真・吉田匡和/提供元・たびこふれ

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