新型コロナウイルス感染拡大にともなって、急速に普及した感のあるウェブ会議。対面での打ち合わせや会議の大きな違いの1つが、カメラのオン・オフが選べることだろう。遠隔ソリューションの専門企業のRSUPPORT株式会社が、「ポストコロナ時代のWeb会議実態調査」を実施。カメラのオン・オフに対する印象や、その理由が明らかになった。中には少しシビアな意見も……。
オンラインと対面との決定的な違いは「自分の顔を見るかどうか」

Web会議を使う人の中には、1日何件ものWeb会議に参加する、という人も珍しくない。Web会議が浸透し始めた初期、カメラオフの一般的な理由であったと考えられる服装や化粧、髭そりなどの「身だしなみ」や、自宅が丸見えの「背景」といった項目を超え、対面での会議では起こり得ない「長時間、自分の顔を見ていること」やカメラオン自体への「精神的な負担」といった部分が理由の上位となった。
対面では、お互いの顔を見合うことが当たり前だが、たしかに言われてみれば、相手の顔色をうかがうことはあるが、自分の顔を見ることはほぼない。しかし、Web会議におけるカメラオンの状態では、相手に自分がどう見えているのかがリアルタイムでわかり、さらに、笑顔がきちんとできているかどうか、カメラ写りはどうか、「きちんと話を聞いていますよ」というアピールができているか……などなど、表情の演出も対面のときよりプレッシャーを感じるという人が多いということだろう。
背景については、ボカしたり、バーチャル背景を設定したり、という解決策もある。しかし、自分の顔については、現状向き合うしかない、という逃げ場がない感がすごい。第4位の「精神的な負担」も、相手がずっと自分の顔ばかりを見ているわけではない対面時とは大きな違いがあり、一瞬たりとも気が抜けない、いわば会議をしている相手の“監視下”に近い状態の、イヤな緊張感を味わったことがある人も多いのだろう。