最近、チューナーレステレビが話題になったがとはいえ、まだまだ地上波は強いのか。マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングとテレビ視聴の注視データを取得するREVISIOが実施した『コネクテッドTV白書2023』によると、なんとテレビでYouTubeを見る時間が、複数のキー局を追い抜いたという衝撃の結果が出た。
過渡期の到来!? 日テレが強さを見せるも、YouTubeが3つのキー局を上回る結果に

コネクテッドTV(以下CTV)、つまりインターネットにつながるテレビが急速に普及している。スマートテレビはもちろん、いわゆる少し前に買った“普通のテレビ”でも、ストリーミングデバイスを接続することでインターネットに手軽に接続できるようになる。さまざまな動画配信サービスなどがテレビ画面で見られ、スポーツや映画など好きな番組を楽しみ、おうち時間の充実につなげている人も少なくないだろう。
今回、クロス・マーケティングとREVISIOが実施した共同研究では、動画サービス毎の視聴データや、2人以上で視聴する共視聴の傾向などが発表された。まず、CTVを利用している視聴者が「どのような動画サービスを見ているか」については、地上波の利用時間はAmazonプライム・ビデオやNetflixなどのサブスクリプション型動画サービスと比べても顕著に長いことがわかる。
動画配信サービスがメジャーになってきたとはいえ、やはり地上波のテレビ番組の強さがうかがえる結果となった。
ただ、注目してほしいのは左から6番目、赤のグラフYouTubeの強さである。今回の研究の結果を見ると、TBS、フジテレビ、テレビ東京を追い抜き、実質テレビデバイスでよく見られている動画サービス第3位だ。2位のテレビ朝日との差もごくわずかである。スマホやタブレットではなく、ダイナミックな大画面でYouTubeを見る人が増えているのだ。