目次
広葉樹の代表的な種類&特徴
焚き火や調理に!薪を選ぶ時のポイント

広葉樹の代表的な種類&特徴

薪の種類は大きく分けて2種類!針葉樹・広葉樹それぞれの特徴を解説!
(画像=『工具男子』より引用)

針葉樹の代表的な種類3種をご紹介しました。ここからは燃焼性よりも火持ちの良さが優れている広葉樹をご紹介していきますが、広葉樹の方が生息分布域としては広域にわたっており、密度が高めで重量が重くなっています。

種類①楢(ナラ)

薪の種類は大きく分けて2種類!針葉樹・広葉樹それぞれの特徴を解説!
(画像=『工具男子』より引用)

まずは、楢の木です。広葉樹の中でも薪として使用する木材としてよく知られており「薪にするなら楢がいい」といわれるほどです。裂きやすくなっており、自分で薪を割って用意するのも割と難しくありません。

広葉樹というのは着火性に劣りますが火持ちは優れているという特性をご紹介しましたが、楢はその中でも特に火持ちの良さが突出しており、薪ストーブなどで長く暖を取るために使う場合などには最も適していると言えるでしょう。

薪の種類は大きく分けて2種類!針葉樹・広葉樹それぞれの特徴を解説!
(画像=『工具男子』より引用)

勿論火の付きにくさは変わっていませんので、針葉樹でまず火付けをしてから徐々に楢の木をくべて移行していくという流れが推奨されます。一度火さえつけば、その後は継ぎ足しの回数も少なくて済むので焚き火を眺める時間も取れます。

太さがあって薪ストーブなどにそのまま入れられないのであれば、事前にカットをしておきましょう。先に述べた通り楢の薪はカットがしやすい特性もありますし、針葉樹に比べると用意は少なく済みます。

種類②椚(クヌギ)

薪の種類は大きく分けて2種類!針葉樹・広葉樹それぞれの特徴を解説!
(画像=『工具男子』より引用)

続いては、椚です。楢の木も薪に使う広葉樹としては非常にマッチしていて、だからこそ代表としてご紹介している訳ですが、椚、そして楢は薪に使う広葉樹として最高級品という認知がされているのです。

楢の木と同様に火持ちは非常に優れていて、一度火が点けば新しく薪を投入する手間も少なくて済みます。これによって、薪ストーブでもキャンプでの焚火でも用意する薪の量を少なく出来、ゆっくりと眺める時間が作れます。

薪の種類は大きく分けて2種類!針葉樹・広葉樹それぞれの特徴を解説!
(画像=『工具男子』より引用)

燃え切った後に発生する灰の量が広葉樹全体で見ても少なめになっており、後片付けに時間をかけずに済みますので、こういった利点を分かっているベテランの焚き火キャンパーや薪ストーブの愛好家などからもよく使われています。

薪ストーブを1日使い続けるのに必要な量は、約20㎏ほどとされていますので、キャンプ等へ持って行く際にはこの数値が目安となるでしょう。焚き火台で使用する場合には、薪ストーブよりも数は少なく済みます。

種類③樫(カシ)

薪の種類は大きく分けて2種類!針葉樹・広葉樹それぞれの特徴を解説!
(画像=『工具男子』より引用)

樫の木も、薪に使う広葉樹の1つとして知られています。楢や椚も広葉樹として非常に薪に使うのに適しているからこそ代表としてご紹介したのですが、樫の木は「薪の王様」とも称されるほどによく使われています。

国産の薪の中でも最も密度が高くなっており、密度が高いという事は薪本体の重量も重くなることを意味します。広葉樹と針葉樹両方を合わせた中でも最も重量があり、これによって長時間の火持ちを可能にしているのです。

薪の種類は大きく分けて2種類!針葉樹・広葉樹それぞれの特徴を解説!
(画像=『工具男子』より引用)

軽量な薪は軽い分火が点きやすく燃焼も早くなりますが、逆に重く密度のある薪は着火性は劣るものの火持ちは優れます。最も密度が高く重い樫の木は、火こそ付きにくいですが一度燃えれば最も長く燃え続けてくれるでしょう。

実際、薪としてのスペックは他と比べても大幅に樫の木の方が上であるという声もあるほどです。重さがある分キャンプなどでの持ち運びには苦労するところがあるでしょうが、薪ストーブ等に使用すれば継ぎ足しの回数は最も少なく済むでしょう。

焚き火や調理に!薪を選ぶ時のポイント

薪の種類は大きく分けて2種類!針葉樹・広葉樹それぞれの特徴を解説!
(画像=『工具男子』より引用)

焚き火用の薪として使ったり、薪ストーブに使用して長時間暖を取るための材料として使ったり、または焚き火グリルなどを使用する場合には調理の際の火元としても使えます。もし薪を使う場合には、用途に合わせて選択する必要があります。

薪がしっかりと乾燥している

薪の種類は大きく分けて2種類!針葉樹・広葉樹それぞれの特徴を解説!
(画像=『工具男子』より引用)

まず、薪がしっかりと乾燥した状態になっているかどうかをチェックしてください。薪を使用するにあたって非常に大切なのが薪自体の乾燥であり、空気が乾燥している秋や冬に物が燃えやすいように薪も乾燥しているほど火付きも良くなります。

切り出したばかりの新鮮な薪の方が良い、というイメージもあるかもしれませんが、実際にはそういった新鮮な薪は水分を多く含んでおり、採取したばかりではほとんどが水分であると言われているほどです。

薪の種類は大きく分けて2種類!針葉樹・広葉樹それぞれの特徴を解説!
(画像=『工具男子』より引用)

水分が含まれていると、例え火付きの良い針葉樹であろうとも着火させるまでに時間がかかってしまったり、火が安定しない、または煙が大量に発生してしまうなど扱いにくくなってしまう恐れがあります。

薪として切り出してから完全に乾燥するまでは、8か月から数年と長い期間を要します。しっかり乾燥している薪というのは縦方向にヒビが入っているのが確認できますので、薪選びの際のポイントにしてみましょう。

細い薪と太い薪を用意する

薪の種類は大きく分けて2種類!針葉樹・広葉樹それぞれの特徴を解説!
(画像=『工具男子』より引用)

続いては、薪自体の太さです。薪の太さは大きく分けると3種類あり、直径2㎝前後のものは最初の焚き付けに、5㎝前後のものは焚き付けが完了した後の火の大きさ調整に使用し、10㎝前後のものは燃焼を維持するために使用します。

基本的には直径が太いものほど長く燃焼してくれますし、逆に細い薪程燃焼しやすいので使用するタイミングが分かれています。基本的には最初に細い薪を使って着火し、その後段々太い薪をくべていくという流れがあります。

特にソロキャンプなどで焚火台を使用する場合、くべられる薪のサイズも限られています。その為細割の細めになっている薪を長さ20㎝程度にカットしておくと、いざ焚き火を使用となった時にもすぐに使用できます。

針葉樹と広葉樹を用意する

薪の種類は大きく分けて2種類!針葉樹・広葉樹それぞれの特徴を解説!
(画像=『工具男子』より引用)

キャンプの焚き火で使用する場合には、針葉樹と広葉樹両方の薪を用意しましょう。広葉樹のみでは着火させるのに非常に苦労しますし、逆に針葉樹のみでは火が点いてからの火持ちがしにくくなっているので、バランスよく使う必要があります。

よって、まず最初に針葉樹を使って着火し、しっかりと火が点いたところで広葉樹を使って安定して燃え続けるようにする、という流れがスタンダードです。

ただ、用途によって分かれてくる部分もあり、もし焚き火グリルなどで調理をする場合にはすぐに火力が発揮できる針葉樹が適していますし、暖を取るために使用するのなら広葉樹を多めに用意した方が良いでしょう。