目次
城壁に囲まれた旧市街
ハイキングと野鳥観察を同時に楽しめるマルカンテール公園

城壁に囲まれた旧市街

とはいえ、個人的に一番おすすめしたいのは、城壁に囲まれた高台の旧市街散策です。石塀の続く砂利道や石畳の道、細く狭い路地には草花が生い茂り、どこを切り取ってもそのまま額に入れたい景色ばかりです。迷路のように入り組む道も楽しく、気の向くままいつまでも歩き続けたくなります。

歴史と自然のあふれる穴場:フランスのソンム湾
(画像=<サン・ヴァレリー・シュル・ソンム旧市街©Kanmuri Yuki>,『たびこふれ』より 引用)
歴史と自然のあふれる穴場:フランスのソンム湾
(画像=<サン・ヴァレリー・シュル・ソンム旧市街©Kanmuri Yuki>,『たびこふれ』より 引用)

行き方

  1. パリからサン・ヴァレリー・シュル・ソンムへは、まずフランス国鉄でノイエル・シュル・メール(Noyelles-sur-Mer)まで移動。直行列車で約1時間40分です。
  2. ノイエル・シュル・メールからサン・ヴァレリー・シュル・ソンムまでは、蒸気機関車が1日2往復しています。

ハイキングと野鳥観察を同時に楽しめるマルカンテール公園

ソンム湾の北側にある自然保護区の一角には、マルカンテール公園があります。200ヘクタールの敷地で観測できる野鳥は300種を超えます。ちなみに、ヨーロッパ全体で観測可能な野鳥は850種。マルカンテール公園で観測できる野鳥がいかに多様であるかがうかがい知れますね。そのほか、トンボだけでも27種、自生植物は280種を数えます。

歴史と自然のあふれる穴場:フランスのソンム湾
(画像=<マルカンテール公園湿地部遊歩道©Kanmuri Yuki>,『たびこふれ』より 引用)

公園内は、松林から湿地帯、草原などを抜けていく一方通行の遊歩道をたどるようになっていて、ルート上、合計13か所の観測所が設けられています。大抵の観測所にはレンジャーがひとりいて、訪問者の質問に答えたり、観測のポイントを教えてくれたりします。

歴史と自然のあふれる穴場:フランスのソンム湾
(画像=<マルカンテール公園内観測ポイントのひとつ©Kanmuri Yuki>,『たびこふれ』より 引用)

遊歩道は全コースを歩くと6kmありますが、途中2か所で近道ができるようになっています。近道ルートを用いた場合、距離は4kmか2kmのいずれかになります。(入場料は変わりません)

マルカンテール公園の最寄り駅は、フランス国鉄リュ(Rue)駅。そこからは、L709のバスが出ています。ただし、かなり遠回りで便も少ないので、できれば車で行くことをおすすめします。マルカンテール公園の駐車場は広く、駐車は無料。レストラン施設やピクニックスペースも隣接しています。ただし、入場料を払って入る保護区内での飲食は禁止されていますのでご注意ください。

歴史と自然のあふれる穴場:フランスのソンム湾
(画像=<マルカンテール公園でのんびり子育てする白鳥©Kanmuri Yuki>,『たびこふれ』より 引用)

マルカンテール公園

  • HP:マルカンテール公園
  • 入場料:大人一人10.5ユーロ、子供(6~16歳)一人7.9ユーロ、6歳未満無料
  • 2021年の営業時間と休業日:10/21~11/14の毎日10時~18時、11/15~12/19の土日10時~17時、12/20~12/31の毎日10時~17時

※2021年10月現在、入場にはフランスの衛生パスが必要です。