三つボタンスーツをご存じでしょうか。きちんと感の出るスーツのため、今着ていると時代遅れだ…と言われてしまうこともあります。
ですが三つボタンスーツは着こなし次第で格好良くスマートな印象を与えられます。三つボタンスーツの概念を変える、古臭くならない着こなしポイントを解説するのでぜひ参考にしてください。
三つボタンスーツとは?
三つボタンスーツはウエストラインが緩く、見た目は少し野暮ったい印象を与えてしまいます。とはいえだらしない印象にはならず、きちんと感が出るのが特徴的です。現在ではオフィスカジュアルという言葉があるように、カジュアルなスーツスタイルが主流となってきています。
そのため三つボタンスーツは時代遅れで古臭いと言われてしまうのですが、きちんと感があるため相手に悪い印象を与えることはありません。ポイントさえ抑えておけばクラシックな格好良い着こなしができます。
三つボタンスーツの今と昔
確かに今のトレンドではなく少し昔に流行りました。今はジャケットのVゾーンが広く、そのVゾーンでシャツやネクタイなどのおしゃれを楽しむ方も多いでしょう。三つボタンスーツはボタンが3つあることからVゾーンが狭くなるため、古風な固い印象が強くなります。
それが古臭いと言われてしまう原因でもあります。Vゾーンが狭いだけでピシッとした着こなしになるからです。ただ段返りというデザインにおいては少し違います。トラディショナルな雰囲気もありつつ全体的にスタイリッシュなイメージが強くなり、時代遅れ感はあまり感じません。
また、着こなし方によっても三つボタンスーツの良さを残しつつ現代風にアレンジできます。ジャケットとパンツの組み合わせ方やシャツとネクタイの合わせ方などを意識するだけで今風に楽しむことができるのです。
スーツのボタン数で何が変わるの?
ボタン数によってスーツを着たときのシルエットが変わります。ジャケットのデザインで多いのは二つボタンがついているスーツでしょう。二つボタンのスーツはウエスト付近にボタンが2つあるため、ウエストがキュッと引き締まったスタイリッシュなシルエットを作り出します。
三つボタンスーツの場合、ボタンが3つあるため一番上のボタンはみぞおち辺りか、それよりも少し上に位置しています。そのためウエスト部分に引き締まった印象は薄く、スーツのデザインやシャツとの組み合わせによってクラシカルな雰囲気を醸し出すのが特徴的です。
シルエットが変わるだけでなく、スーツによって醸し出す雰囲気も変わってきます。シーンに合わせて着用を考えると良いでしょう。
三つボタンスーツの種類
格好良く着こなすためにも2つの種類があるということを理解しておきましょう。それぞれに異なる特徴があるため、自分の好みやシーンに合わせて選ぶと良いです。
三つボタン2掛けスーツとは
3つあるボタンのうち、上の2つのみを留めて着るデザインのスーツです。2つ留めることによってタイトな印象を与えることができます。三つボタンスーツ特有の古典的なスタイルを作り出せます。
ただ普通の二つボタンスーツよりかはウエスト部分が緩いため、古臭いと言われてしまうデザインなのも事実です。そのことから最近ではあまり着用する方が少なくなっています。
三つボタン段返りスーツとは
三つボタンスーツ、イコール段返りと考えている方も多いデザインです。一番上のボタンは留めずに真ん中だけを留めます。一番上のボタンは使うためではなく装飾としてついているのが特徴的です。
下襟の裏にボタンが隠れるようになっています。諸説ありますが数百年前からある歴史の古いデザインのためトラディショナルな雰囲気が魅力です。ただ一番上のボタンを留めないためVゾーンが2つ掛けよりも広くなり古臭いという印象は軽減されます。