こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

昨日の参院本会議にて、岸田総理が賃上げ政策の一環として「産休・育休期間中のリスキリング(学び直し)」を掲げたことが話題になっています。

賃金上昇に向け 産休・育休中の“学び直し”を「後押し」岸田総理

確かに産休・育休期間中に資格などを取得する方もいらっしゃり、そうした努力は正当に評価されるべきで、この政策もすべてを否定するものではありません。

ただ、育児のハードさを考えれば大勢ができることではありませんし、賃上げ政策として現段階でこれを主張するのは、この政策を質疑した議員も、答弁内容を書いた官僚も、それを読んだ総理も全員が相当感覚がずれていると言わざるをえません。

まあ、乳児の子育てをしたことがあるとは普通なら思えませんよね…よほど手がかからない(朝まで爆睡してくれる)子どもだったとか…?

当然のごとく、子育て世代の当事者たちからは批判の声が一斉にあがっています。

私自身、この学び直し政策はむしろ

「産休・育休中にスキルアップしなかったから、昇進はなしね」

というマイナス方向に使われかねませんし、ただでさえ育児で精一杯で望まない人にまでリスキリングの同調圧力がかかるようになることを強く危惧します。

数人目の子育てで本人に余裕があったり、義両親や周囲のサポートが得られる人が選択的に利用する分には良いと思いますが、いずれにしても現時点では政策予算をつけるには優先順位が違うのではないかと思います。