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世界8カ国26都市のギャラリーが参加
会場は19世紀のガスタンク!

世界8カ国26都市のギャラリーが参加

紙の作品が集うアートフェア「Art on Paper Amsterdam」
(画像=『たびこふれ』より 引用)

Art on Paper Amsterdamは、オランダ、ドイツ、ベルギー、オーストリア、イタリア、スペインの欧州6カ国に加え、日本とアメリカのギャラリーも参加する国際的なアートフェアです。

ウィーンやニューヨークなど、海外のギャラリーを鑑賞できる嬉しい機会ですが、オランダ国内でも、南西部の島にあるフスや、ベルギー国境近くのティルブルフなど、なかなか訪れることができない街のギャラリーを鑑賞できるのはありがたいことです。

紙の作品が集うアートフェア「Art on Paper Amsterdam」
(画像=『たびこふれ』より 引用)

Art on Paper Amsterdamは公式HPで出展ギャラリーやアーティスト、ブースのマップを公開しています。事前に気になるギャラリーやアーティストを見つけておくと、会場で効率よく鑑賞できます。

私はドイツ表現主義の流れをくむ絵画が好きで、いつもドイツのギャラリーをチェックしています。今回もベルリンのピアー・クリーゼル氏、ハンブルクのティルマン・ツァーン氏など、作品をじっくり鑑賞したいアーティストが見つかりました。

Art on Paper Amsterdamに限らず、多くのギャラリーが参加するアートフェアは、新しいアーティストの発掘も楽しみのひとつです。

会場は19世紀のガスタンク!

紙の作品が集うアートフェア「Art on Paper Amsterdam」
(画像=、『たびこふれ』より 引用)

Art on Paper Amsterdamが開催されるエリアは、ウェステルガス・ファブリークと呼ばれ、1883年から1967年まで稼動したガス工場の跡地を再開発したカルチャーパークです。アートフェアの会場にふさわしい大空間のGashouder(ガスハウダー)も、当時はガスタンクとして使用されていました。

3500人を収容できるガスタンクではこれまで、コンサートやファッションショー、プロジェクションマッピングなどが開催されてきました。かつてアムステルダムの暮らしを支えた19世紀のガスタンクは、堂々たる建物そのものがアート作品です。

紙の作品が集うアートフェア「Art on Paper Amsterdam」
(画像=『たびこふれ』より 引用)

ウェステルガス・ファブリークにはガスタンクの他にも19棟の歴史建造物が現存し、それぞれ文化施設として再利用されています。最近では2022年4月22日に、ネオルネサンス様式の赤レンガの建物に、オランダ最大のデジタルアートセンター Fabrique des Lumières(ファブリーク・ドゥ・ルミエール)がオープンしています(上写真)。

フェスティバルや野外コンサート、演劇、パーティーも楽しめ、「アムステルダム・ファッション・ウィーク」や、子ども国際映画祭「シネキッド」などのイベントも開催されるウェステルガス・ファブリーク。Art on Paper Amsterdamとあわせて、緑豊かなカルチャーパークの中のアート散策も楽しんでみてください。

Art on Paper Amsterdam

  • 会場:Gashouder Westergas
  • 所在地:Klönneplein 1, 1014 DD Amsterdam
  • アクセス:アムステルダム中央駅よりGVBバス21系統(Geuzenveld行き)で7分 Van Hallstraat下車徒歩4分
  • 会期:2023年3月16日-19日
  • 営業時間:11:00-19:00/ 16日のみ15:00-18:00 招待者プレビュー, 18:00-21:00 オープニングレセプション
  • 入場料:大人18.5ユーロ, 12-18歳12.5ユーロ

文・写真・Kayo Temel/提供元・たびこふれ

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