バチ抜けで狙うべき場所

代表的なポイントは、海底が砂泥質の河口付近や漁港内。普段はスルーしてしまいそうな小規模河川や奥まった位置にある漁港なども、流れが緩く海底に泥や砂がたまりやすいため、バチ抜けが発生しやすい。

5分でわかる!バチ抜けパターン完全解説 おすすめルアーも紹介小規模河川(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

そのためそのようなフィールドに隣接する堤防やミオ筋は、流されるバチの通り道となりやすく、河川であればバチがたまりやすい大きくカーブになっているポイントや河口付近の流芯、川幅が狭まっているポイントなども狙いめだ。また、常夜灯下や橋脚下の明暗部などは集光性のあるバチがたまりやすく、シーバスの捕食場となりやすい。

5分でわかる!バチ抜けパターン完全解説 おすすめルアーも紹介常夜灯(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

海面付近を漂うバチは目視できることが多く、釣行時だけでなくポイント選択の際も、じっくり足元など海面の様子を観察することもお勧めしたい。

5分でわかる!バチ抜けパターン完全解説 おすすめルアーも紹介バチ抜け(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

バチ抜けシーバス釣りのタックル

バチ抜けパターン時のシーバスは、エサを吸い込むような繊細で小さなバイトが特徴となり、これを掛けられるかが釣果を大きく左右する。そのためタックルもこのパターンに合わせたものを使いたい。

5分でわかる!バチ抜けパターン完全解説 おすすめルアーも紹介タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

ロッド

ロッドはアタリを弾きにくい穂先が軟らかいモデルが適しており、バチ抜けパターンで主流となる20g程度までのルアーがキャストできる柔軟性のあるものがオススメだ。

MLでも対応可能だが、硬さがLクラス程度のシーバスロッドや、ソリッドティップ搭載のバチ抜け専用モデルがあればベスト。他には、ソリッドティップのチニングロッドやメバルロッドなども代用できる。

リール

リールは2500~3000番程度の小型のスピニングリール。メインラインは安心したやり取りに加えキャスト時の飛距離を考慮し、障害物の少ない河川や堤防、港湾部ではPEライン0.6~0.8号を基準としたい。

リーダー

リーダーの使用は普段と同じく必須。擦れに弱いPEラインの弱点を補うため、メインラインの先端にフロロカーボンラインの3~4号程度を結束しよう。根ズレだけでなく、シーバス特有の豪快なジャンプ、エラ洗い時のライン接触にも効果を発揮する。

バチ抜け時の使用ルアー

ルアーはニョロニョロと海面を流されるゴカイやイソメ類をイメージさせる細身のシルエットの10cm前後が、バチの長さや飛距離を考えても実績が高い。

5分でわかる!バチ抜けパターン完全解説 おすすめルアーも紹介細身で10㎝前後のプラグ(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

またルアーの特性としては、ゆっくりと海面付近を流せる浮力も重要な要素となり、海面直下をゆっくりと探れる潜航深度50cm程度までのルアーが主流となる。そのため、使用するルアーはルアーパッケージにシャロータイプ、スローシンキング、フローティングなどと記載されているアイテムがオススメだ。

とはいえ、中層やボトムでバチを捕食している場合もあるので、広いレンジを探れるシンキングタイプのルアーも用意しておくといいだろう。

釣れないときは大型を使う

海面で波紋が起こるなど、積極的な捕食行動が行われている状況にもかかわらず、ヒットへと持ち込めないケースでは大量のバチにルアーの存在が埋もれてしまっているケースがある。このようなときは12cmサイズ程度のルアーが重宝し、そのシルエットで存在をより強くアピールしてみよう。また、小型のバチしか抜けていない状況では、逆にバチに合わせてルアーを小さくするのも効果的。

カラーチョイスは?

カラーについては、赤系のクリア、ルアーの腹部にラインが入っているオレンジベリーなどが私の実績カラーだ。とはいえ、潮色に合わせて反応が変わることもあるので、派手なものから地味なものまで用意しておくといい。