コールマンのランタンは多くのキャンパーに愛されていますが、中でもガスやガソリンを使用するランタンは、キャンプ感を増してくれます。それらのランタンに必要不可欠なのがマントルです。本稿ではコールマンのマントルについて、その使い方と長持ちさせるコツをご紹介します。

目次
キャンプにぴったりの明かり
ランタン点灯の方法2 点火と安定化

キャンプにぴったりの明かり

ランタンの種類

ランタンの種類には大きく分けて二つの種類があります。一つはガスやガソリン、灯油を燃料として火の明かりを使うタイプ。もう一つはLEDの光、つまり電気の力で明かりを灯すタイプです。LEDランタンは直接火を使用しないため安全性が高く、最近の主流となりつつあります。ランタンの老舗コールマンもLEDランタンを販売しています。

一方で、本物の炎でしか得られないゆらめきや影の移り変わりがよりキャンプ感を高めるとして、ガスやガソリン、そして灯油のランタンを使う人も数多くいます。それら歴史ある火を使うランタンに共通して使うアイテムがマントルです。そのためマントルランタンと呼ばれます。

マントルとは

【コールマン】ランタン用マントルの正しい使い方。できるだけ長持ちさせる方法を伝授
(画像=『暮らし〜の』より引用)

火をただ燃やしても光は広がらず、また強すぎる火はガラスなどを傷めます。マントルは上の写真のような、合成繊維で編まれた袋や筒のことです。発光塗料が塗り込められており、袋の中で燃える火が発光塗料を反応させて明かりに変えています。

マントルランタンの燃料

ガスランタンは、ガスボンベを装着して使います。ボンベには2種類あり、上の写真のようにキャンプなどアウトドアで使うことを主目的とするOD缶と、一般家庭でもカセットボンベとして使用するCB缶です。

ガソリンランタンはホワイトガソリンを使用し、ランタンのタンクに直接注ぎ入れます。ガソリンを気化させるためにポンピングという作業が必要です。

ポンピング

画像A


【コールマン】ランタン用マントルの正しい使い方。できるだけ長持ちさせる方法を伝授
(画像=出典:ライター撮影、『暮らし〜の』より引用)

画像B

【コールマン】ランタン用マントルの正しい使い方。できるだけ長持ちさせる方法を伝授
(画像=出典:ライター撮影、『暮らし〜の』より引用)

画像C

【コールマン】ランタン用マントルの正しい使い方。できるだけ長持ちさせる方法を伝授
(画像=出典:ライター撮影、『暮らし〜の』より引用)

画像Aで見えますが、小さい穴が開いたパーツがあります。少し左に回転させると引き出せるので(画像B)、中央の穴を親指で押さえながら出し入れさせましょう(画像C)。だんだん押すのに力が必要になってきてそれ以上押し込めなくなったら、押し込んだ状態で右に回転させてロックします。このポンピングをすることによってガソリンを気化させやすくなり、炎を安定させるのです。

マントルの装着方法

ランタンを使うためには、まずマントルを空焼きする必要があります。但し、空焼きをするとマントルは非常に脆く、すぐ破れてしまいますので、ガソリンランタンの場合は先にポンピングを済ませておきましょう。マントルに指を入れて内部に膨らみを持たせたらランタンに紐でセットし、余分な紐をカットします。

マントルの空焼き

マントルをセットしたら必ず行わなければならないのが、このマントルの空焼きです。マントルの下部からライターなどで着火し、マントル全体が白くなるまで焼きます。この白くなることを灰化と言いますが、灰化するとさらに破れやすくなります。ライターが直接当たったり、焼きすぎたりしないように注意してください。丁寧に扱うことが寿命を延ばすことに繋がります。

ランタン点灯の方法2 点火と安定化

点火

いよいよ火を着けますが、まず燃料バルブを開いてジッジッという音が聞こえるか確認してください。確認出来たらいったんバルブを閉じ、10秒ほど換気させてから改めてバルブを開きます。そこにライターなど火種を持っていくと一気に火が着きます。

安定化

ガソリンランタンの場合は、火が着いたらそこでさらにポンピングをしてください。ポンピングをすることによって火が安定します。この時、ランタンのタンク部分をしっかり押さえてランタンがぐらぐら動かないように気を付けてください。火が安定してマントル全体が光る状態に変われば点火完了となります。

マントルの寿命

マントルには決まった寿命というものはありません。では、いつ交換すべきかですが、まずわかりやすいのが破れた時です。上手く空焼きができていても1、2回で壊れてしまうことがあれば、30回使っても壊れないこともあります。たとえ小さくても穴が開いたら交換してください。放っておくとガラスやランタン本体を傷つける場合もあります。使う前にマントルが破れていないかをまず確認しましょう。

また、使っていくうちに暗くなってきたなと感じるときがあります。経年劣化によって明るさ(光量)が落ちてきているためです。光量が下がったら交換しましょう。光量が下がったかどうかは実際に使ってみないと分かりません。破れた時にも備えて交換用の予備のマントルを必ず持っていくようにしましょう。