世田谷自然左翼の人々が大好きなフレーズの一つに、

「海外では子どもの権利が保障されていて素晴らしい」

というのがあります。

彼ら曰く、日本の子どもというのは窮屈な環境で育っていて、学校は規律だらけ、世の中の人々の子どもに対する対応というのは厳しく、日本では子どもの医療や教育環境というのは整っておらず実に酷い状況で人権が侵害されているというのです。

私の本である「世界のニュースを日本人は何も知らない」、シリーズ最新作「世界のニュースを日本人は何も知らない4 – 前代未聞の事態に揺らぐ価値観 – (ワニブックスPLUS新書) 」でも驚くべき海外の実態を掲載していますが、実際に海外の発展途上国や先進国で子育てを体験している人間からするとお前たちは一体何をいっているんだという感想しか浮かんでこないでしょう。

日本しか知らない田舎物のド左翼の人は「海外のほうが子どもの権利が保護されててええ!!」とか言いますが、他の先進国より日本のほうが遥かにマシなんです。お前は一体何を言っているんだとおっしゃられるかもしれませんけどね。

Petko Ninov/iStock

まず子どもの「自由」についてです。

私はアメリカ、イギリス、イタリアに住んで、これらの国で仕事をしてきて、実際にお金を稼いできました。そして日本でも働いてきました。

渡航したのは40カ国と少しになります。しかし様々な国で実際に生活して、また出張や旅行などで訪問してみて実際に見てわかったことは、日本のように小学生や幼稚園生が外で自由に遊んでいられるような国というのは実に少ないということです。

まして集団登校や子ども一人での登校というのは全くできない国の方が多いのです。

アフリカの田舎で何キロも歩いて学校に行くとかいうようなことは除きますが、先進国の場合は親の送り迎えが義務付けられているところが珍しくありません。そして子ども同士で遊ぶ場合も親がずっとついていなければならないという国も多いのです。

日本のように子どもが近所の家に歩いて行き、何々ちゃん遊ぼうと言って遊べる国というのは先進国では相当田舎の方しかありません。もしくは壁で完全に閉鎖された ゲーテッドコミュニティという住宅地のような場所になります。