ベテランを参考にしてヒット

私の隣がベテランらしく長い仕掛けで釣っているので、その掛かり具合でタナを毎回修正する。「なかさん底から1m上げてみ?」「おおっ釣れた!どうして?」「お隣の仕掛けの上の方に魚が付いているのを見たから」。せこい釣りになるが、周りを観察するのも釣果アップの秘けつだ。

ドーム船ワカサギ釣りで爆釣【長野・諏訪湖】 自己新記録860匹を達成ワカサギパーフェクトヒット(提供:週刊つりニュース中部版APC・美波亜紀)

しかし「釣れな~い」と中原氏がうるさい。イライラMAXになって「もう納竿して早上がりしなさいよ!」とキレて私が片付けてしまった。中原氏は私が片付けたのを見ると、急にランランと釣っている。せこい。せこすぎる。結局、最後まで釣りをしていた。

結果は二人で255匹

終わってみると私が138匹、中原氏が117匹。2人で255匹と少し残念な結果。それでも船宿の話によると「昨日はサオ頭が37匹だったんだよ」とのこと。健闘した方だろうか。この日のサオ頭は私のお隣さんで500匹。釣れないわけではなく、腕の違いが出ただけだった。

ドーム船ワカサギ釣りで爆釣【長野・諏訪湖】 自己新記録860匹を達成腹をしごいて汚れを出す(提供:週刊つりニュース中部版APC・美波亜紀)

家に帰ってからは、金属探知器でハリ探し。1本仕掛けが切れてしまったからだ。無事見つけて次は塩でウロコ取り。

ドーム船ワカサギ釣りで爆釣【長野・諏訪湖】 自己新記録860匹を達成塩を使ってウロコ取り(提供:週刊つりニュース中部版APC・美波亜紀)

腹を押してウンチもしごくと臭みの取れ具合が違う。小分けにして冷蔵庫または冷凍庫で保存。楽しい釣りも丁寧な後処理まですると完璧だ。

大晦日にリベンジ釣行

12月31日、中原重久氏がこっそり紅サシを冷蔵庫に隠していたのを発見。「使わないとかわいそうだよ?」と言ってしまったため、大みそかに諏訪湖のドーム船の予約を入れることになった。

前回大撃沈した中原氏だったが、今度は気合が入っているようだ。私がやっていた二刀流にも興味があったみたいなのでレクチャーする。

右手のサオをトントンしたらたたき台に置いて左手のサオをトントンする。そうしているうちに右のサオに魚が掛かっているから、左手のサオをたたき台に置いて右のサオを回収する。それをまた下ろしてトントンしているうちに左のサオに魚が掛かっているから、右のサオを置く。という無限ループだ。

「え!そんなに簡単なの」と目がらんらんとしてきた。「今度はサオ頭狙うつもりで10束(千匹)を目標にしなさい」とノルマを言い渡す。

好調な滑り出し

さて当日、1年間の仕事の疲れが出たのか、仮眠のつもりが2人とも大寝坊だ。到着したのは受付開始10分後。たった10分だが、ワカサギ釣りの猛者たちはもうそろって場所取りを終えていた。

私たちは残っていた真ん中のエリア。急いで支度をして私は早々と開始する。中原氏はのんびり屋さんなので、チクチクけしかけながらどんどん釣っていく。中原氏が準備を終えたころ私は80匹は釣っていたので、さすがに彼も慌て始めた。

ドーム船ワカサギ釣りで爆釣【長野・諏訪湖】 自己新記録860匹を達成諏訪湖でデカサギゲット(提供:週刊つりニュース中部版APC・美波亜紀)

出遅れた中原氏は二刀流を始める。私も2本サオを用意したが、2mの浅い所で入れ食いなので1本で十分だと判断し、どんどん手返し良く釣っていく。とにかく空振りがないくらい鈴なりでくる。写真を撮る暇がないくらいだ。

そのうち船長さんが来て、「今日は船を出さないのでここで釣ってください」と言う。そんなこともあるんだとせっせと皆釣りをしている。