いま管理職になりたくない人が増えています。

なぜなのでしょうか?

今回は「管理職はこの世の地獄!」「絶対に管理職になりたくない!」と感じたエピソードについてMONEY TIMES編集部が取材しました。

部下の尻拭いをしても不満を言われる

管理職になって数年が経ったある時、社員の労働時間について適正化を推進する計画が上がりました。

その一環として、PCのログなどから全従業員の実労働時間を把握する調査が行われました。結果は案の定でした。圧倒的に管理職の労働時間が長く、私を含めほとんどの管理職が急な対応を頻繁に行っていることがわかったのです。

管理職の業務は非常に多岐にわたります。時間外の雑用もこなさなければなりませんし、部下が失敗した時の多方面への謝罪、上役への資料提出、経営計画など、どれもストレスを感じる内容だと思います。

業務が大変なうえに、部下から不満を言われることも少なくありません。そんな部下の責任を取るのも自分なので、逃げ場がないのです。加えて、管理職は上役からも怒られやすい立場のため、精神的にも負担が大きいと言えます。