地球以外にも人類と同等の文明を持った知的生命体はいるのでしょうか。

現在、ハビタブルゾーン(居住可能領域)に存在する系外惑星が数多く発見されていますが、その中に候補があるのでしょうか?

この疑問に、ちょっと変わった方向から挑む研究が登場しました。

王立天文学協会の発行する科学誌『Mondly Notices of the Royal Astronomical Society』に10月20日付けで発表された研究では、向こうから地球が発見できる惑星候補を検証しています。

もし、この候補の中に知的生命体の観測者がいれば、地球の生命とコンタクトを取りたがっているかもしれません。

目次

宇宙で知的生命体を発見できるもっとも可能性の高い惑星とは?
ハビタブルゾーン内の地球を観測しやすい系外惑星
お互いにコンタクトを取りたがっているなら、最初に探すべき候補になる

宇宙で知的生命体を発見できるもっとも可能性の高い惑星とは?

「地球の存在に気づける異星人」はどれだけいるのか?1000個の惑星から地球は観測されている可能性あり
(画像=系外惑星TOI700d。系外惑星の中に生命も存在するかもしれない。 / NASA/Goddard Space Flight Center、『ナゾロジー』より引用)

現在、天文学者は地球から見えるすべての太陽系外惑星のカタログを熱心に作成しています。

遠い惑星を観測するとき、私たちがもっとも関心を寄せるのは、そこに生命が存在する可能性でしょう。

そのため、天文学者は系外惑星を観測するとき、ハビタブルゾーン(居住可能領域)というものを気にして調査を行っています。

そして究極的には、私たちは宇宙で別の知的生命を発見することを期待していて、いずれはその文明人たちとコンタクトできる日を夢見ています。

もし遠い系外惑星に、そんな可能性が極わずかでもあるとしたら、私たちはどの惑星を集中的に調査すればいいのでしょうか?

ここで、ある2人の研究者は逆転の発想で、観測者がいれば地球がよく観測できる位置にある太陽系外惑星をピックアップしようと考えました。

もし宇宙に文明人がいるなら、向こうも同様に知的生命とコンタクトを取りたがっているかもしれません。そのためには、向こうからも地球がよく見えていて、しかも地球に生命が存在する兆候を掴んでいてもらわないとならないでしょう。

この条件を満たせる惑星は、今現在見つかっている系外惑星の中でどれだけあるのでしょうか?