北海道大学の教員(大学院保健科学研究院の境信哉教授)が「アイヌは先住民族でないことは確かです」などとツイッターに書いたことが「不適切発言」だとして、大学が削除させた。これは大学に活動家が「差別発言だ」と抗議したためらしい。

2019年にアイヌ施策推進法で、アイヌを「北海道の先住民族」と規定したが、これは学問的には誤りである。境氏の話は、歴史的には正しい。

アイヌより前に「縄文人」が北海道に住んでいた

次の年表は北海道教育委員会の作成したものだが、「アイヌ文化期」は13世紀以降であり、それ以前に縄文人が北海道に住んでいた。縄文時代の気温は今より3℃ぐらい高かったので、北海道は生活に適していたのだ。

最近のDNA解析でも明らかになったように、4万年前から日本列島に住んでいたのは縄文人であり、これは遺伝的には琉球人と近い。そこに北方系が混じったのがアイヌである。