しかしながら。

前述のサキシル記事でも述べられているように、このタイミングでリークされる(スクープされてしまう)岸田総理および官邸関係者の情報管理は大丈夫か?という点はかなりの懸念事項です。

戦時中の国に訪問することになれば、それはまさにトップシークレット。警護体制の構築も含めて、時期の情報が簡単に出回ってはいけないはずです。

「戦況を見極めて最終判断」という脳天気な醸成が戦争当事者国に伝われば、どのようなアクションを引き起こしてしまうのか。そこまで考えて情報管理を行わなければならない事項のはずです。

支持率低迷にあえぐ岸田内閣としては、米国訪問というイベントが終わったいま、ウクライナ訪問は起死回生の一手なのでしょう。

打ち手の限られる中、観測気球をあげてまず感触を確かめたい…というのであれば、まさに日本の国内事情、単なる選挙的な発想です。

さらなるウクライナ支援の必要性は認識しながらも、その外交判断が政局に振り回されることのないよう、国会論争の中でもしっかりと釘を差していきたいと思います。

それでは、また明日。

編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年1月22日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。