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先の参院選において話題になったのが、NHK党のガーシー議員で、ドバイにいながらにして参議院議員に当選した。彼は、「自分は悪人だが、悪名は無名に勝る」と言い、また詐欺被害者への弁済を行うべく暴露系ユーチューバーになったと公言している。
彼が注目を集めたのは、芸能人のゴシップを暴露したことによるが、同時に彼が文春砲以上の破壊力を持つガーシー砲を撃ったことで、個人が有する情報がお金に変わることを示した点だ。その手法に賛否はあっても、芸能人、財界人、政治家のスキャンダルは、いつの世もお金に換えることが可能だと体現した点だと思う。
人は自分以外の人、或いは顔も名前も知られた有名人のスキャンダルに対してお金と時間を費やすことを惜しまない。その意味で、ガーシー自身がガーシー自身をお金に換える仕組みを考えたという点で、非常に頭がいいと思う。
では他に大きな話題があった参議院選挙だったかと言われれば、無いと言わざるを得ない。
参院選挙期間中、元総理が狙撃されるというショッキングな事件が起こり、自民党は弔い合戦の様相で結果的に自民党は圧勝した。また、事件を通して元統一教会問題が再燃し、結果的に霊感商法や高額献金に関わる新法が制定されたことで、1950年代から続いてきた新興宗教ブームが終焉した。
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