ダイビングショップは市民科学から何を得ることができるのか

もしあなたがダイビングショップやシュノーケリングショップをやっているなら、地域プログラムをサポートすることを検討してみてください。たとえば、ゲストが自分でできるプログラム(ID写真の提出など)を推進することもできますし、モニタリングプログラムのためにスタッフを訓練することもできます。
そして、海洋に関する深い知識を持つスタッフの価値を過小評価しないようにしましょう。彼らはゲストに地域や野生生物について詳しく話すことができるだけでなく、地域環境に対してより強い責任感を持ち、あなたの事業の環境方針を改善する手助けをしてくれるかもしれません。
また、地域プログラムをサポートすることで、より多くの観光客が求めている、他とは違う有意義な体験ができるオプションも提供できます。さらに、いくつかのプログラムを通じて、活動に参加している他の事業者だけでなく、データを扱う学者や政府関係者などの強力なネットワークとつながることができます。こうしたつながりは、地域の環境危機があなたのビジネスに影響を及ぼす可能性がある場合、非常に貴重なものになります。

市民科学が海を守るためにできること
(画像=『オーシャナ』より引用)

気をつけるべきこと

すべての市民科学プログラムが同じというわけではありません。プログラムに参加するために時間と労力を費やす場合は、以下の点に留意し、正当な科学と効果的な保護に精力を注げるかどうかを確認してください。

  • ●環境に害を与えることなくデータを集めることができるか?
  • ●保護しようとするものにダメージを与えないような方法やスキルのトレーニングが受けられるか?
  • ●研究対象の生物にストレスを与えないよう、データ収集のためのガイダンスや行動規範が提供されるか?データを受け取るのは誰か?彼らはそのデータを使って何をするのか?データは効果的な政策変更や管理計画の更新に使用されているか?

世の中には何千もの市民科学プログラムがあります。以下は、世界的に有名な取り組みのリストですが、国や地域のプログラムも忘れずに探してみてください。

世界的に有名な市民科学プログラム
海洋生物と生態系
・Reef Check
・Seagrass Watch
・iSeahorse
・iNaturalist

大型動物類
・Whale sharks (Wildbook)
・Mantas (Manta Matcher)
・eOceans
・Internet of Turtles

海洋の脅威
International Coastal Cleanup

もしあなたが、休日や仕事にもう少し目的を持ちたいと考えているなら、市民科学に参加することは、あなたにぴったりかもしれません。このほかにも市民科学に関して何かご存知のことがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。

元記事:GREEN FINS記事「Citizen Science: How you can help protect the oceans」
翻訳:Yuki Tanaka

提供元・oceanα

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