逆質問

Counter-question

質問に回答せずに逆に質問することで論点から逃げる

<説明>

「逆質問」とは、不都合な質問に対して回答する代わりに、質問者に目くらましの質問を行い、論点を回避するものです。狡猾なマニピュレーターは、自分の防御のために相手を攻撃して論点を無効化します。まさに「攻撃は最大の防御」という勝負における常套戦略であるカウンター攻撃を行うものですが、そもそも議論は勝負ではなく、物事の真偽を明らかにするためのプロセスです。相手を攻撃して目くらましをしたところで真偽を変えることはできず、一時しのぎにしかなりません。

誤謬の形式

論者Aが論者Bに質問QAをする。 論者Bが質問QAに答えず、論者Aに別の質問QBをする。 質問QAが成立しない。

<例>

<例1>

先生:今日も遅刻しましたね。また寝坊ですか。 生徒:先生は寝坊したことがないのですか?

他愛もない[お前だって論証]の変化形です。

<例2>

一般人:先生、そのご意見は納得できません。合理的な理由を教えて下さい。 著名人:君は私を誰だと思っているのか?

ありがちな会話です(笑)