結婚や妊娠、家庭の事情、もしくは人間関係、労働環境に不満があるなどの理由で退職を検討していても、なかなか言い出せず悩む方も多いでしょう。そこで今回は、退職理由別に円満に仕事を辞めることができる伝え方や伝えるタイミング、時期などについて解説していくので、一度参考にしてみて下さい。
目次
会社を辞めたいと思う理由は何?
円満退職するための退職理由の伝え方
会社を辞めたいと思う理由は何?

会社を辞めたいと思う理由として、給与や福利厚生などといった、会社の待遇や労働条件に対する不満、そして人間関係に悩んだ挙げ句「解放されたい」という気持ちから退職を希望するケースが多いようです。
特に給与が上がらない、残業が多い、上司の言い方がキツイなどの場合は、生活の質も落ちていき、精神的にもダメージが大きいので転職を考えるきっかけとなるでしょう。
その他にも、仕事にやりがいを感じない、入社したら思っていた環境と違ったなど、仕事のマンネリや入社前とのギャップで退職する方もいます。
円満退職するための退職理由の伝え方

ここで、退職を決めた時に悪い印象を持たれず、円満に退職できる伝え方について解説していきます。まずは、結婚や妊娠、家庭の事情などやむを得ない理由で辞める場合の伝え方をご紹介します。
伝え方①結婚や妊娠が理由の場合

女性の場合、結婚や妊娠を機に退職を検討する方も多いでしょう。結婚をきっかけに仕事を辞める場合は、旦那さんの職場などに合わせて退職が必要になる方もいれば、家庭に入ることを考えて退職する方もいます。
どちらにせよ、急に決まることではないので結婚が決まった時点で上司に話しておくとその後の流れもスムーズになります。仕事を辞めるかどうか悩んでいる場合でも、結婚するという報告だけは済ませておきましょう。
妊娠を理由に退職を考えている場合、安定期に入ってから報告したいという方は多いのですが、悪阻を始めとした妊娠による体調不良で仕事を欠席する可能性も出てきます。そのため、妊娠が判明した時点で退職の希望も含めて上司に相談しておくと理解してもらいやすいです。
伝え方②体調不良や病気が理由の場合

病気による体調不良などで仕事を続けることが困難になった場合、まずは上司に病名と現状を伝えましょう。治療中であれば、どのような治療を行っているかという報告もしておくと良いです。
病気の辛さというのは体験した本人しかわからない部分もあるため、中には「仕事を辞めるほど辛いんですか?」「そんなに悪い状態なんですか?」「こうなるまでなぜ言わなかったのですか?」と半信半疑で根掘り葉掘り聞いてくる上司もいるかもしれません。
そういったことも事前に予測しつつ「仕事を続けたい気持ちはあり、精一杯頑張ってきたが、治療に専念する必要が出てきたため退職したい」という伝え方をすると良いでしょう。わかってもらえれば、治療が落ち着くまで休職をしたり、時短業務などの提案をしてくれる可能性もあります。
伝え方③家庭の事情が理由の場合

家庭の事情を理由に退職する方も多いですが、その内容は様々です。主な理由としては、家族の病気、親の介護、配偶者の転勤などが挙げられます。これらは正直に話せるのであれば、もちろん詳しく事情を説明した方が理解は早いでしょう。
しかし、中にはプライベートな内容に関してあまり人に話したくないという方や上司に信頼できる人がいないという方も少なくないため、その場合は無理に全て話す必要はありません。
細かく聞かれることに抵抗があるならば「詳しくはお話しできませんが、家庭の事情により退職させて頂きます」と貫いてしまうのもアリです。
ただし、何も事情を話さずに辞めてしまうと、噂好きな社員の間で根も葉もない噂が立つ可能性があります。「自分が辞めたあとならば何を言われても関係ない」と割り切れるなら良いですが、それが嫌ならある程度詳しく事情を述べたほうが良いでしょう。