安価なタックルならいくらで揃う?

初心者でまず安価なタックルで初めてみたい場合におすすめのアイテムを紹介していこう。

オススメのロッド

ロッドはイサキやマダイ狙いならメジャークラフト・三代目クロステージのスーパーライトジギングモデル「CRXJ-S66SLJ」が、比較的安価なモデルながら繊細なティップを搭載しておりコスパがいい。青物メインのシーズンなら同じメジャークラフトのエントリーモデルでブランクスにパワーのあるNewソルパラシリーズ「SPXJ-S65SLJ」などがいいだろう。どちらも1万円前後で購入できる。

オススメのリール

リールは不意の大物が来ることもある釣りなので、あまり低価格帯のラインナップではなく、ある程度堅牢でドラグ力のあるリールを推奨したい。

シマノの「21アルテグラC3000」や、ダイワの「21フリームス3000」クラスを基準にスペックを備えた機種を使うのがいいだろう。こちらは1万5千円程度あれば手に入る。もし、陸っぱり用のリールがあるなら流用も可能だ。レンタルも選択肢に

SLJ(スーパーライトジギング)の基本解説 高コスパのタックルも紹介SLJで良型青物ヒット(提供:週刊つりニュース西部版 相良宏人)

船宿によっては、有料でタックルがレンタルできるところもある。まず一度挑戦してみたいという場合は利用してみるのもいいだろう。

SLJのジグ

重さは20~60gくらいのスーパーライトジグを使う。この重さは狙う水深で決まるので、船に乗る前に船長にある程度の水深、何gくらいが必要になるか聞いた方がよい。

水深による重さの使い分け

だいたいは水深+10~20gくらい、つまり30mなら40~50gくらいと考えてもらえばよいかと思う。しかし、このグラム数もその日の潮流や船のスタイル、ドテラ流しなのかバーチカルなのかでも差があるので、ある程度色々な重さは持っておいた方がよい。

形状による使い分け

重さ以外の選び方は、ベイトによってタングステン製の小さいシルエットのジグや、スリムなタイプのジグが有効になることがある。また、根魚やマダイにはスローフォール系のジグやただ巻き用のジグが効果的なことも。その他にはカラーで反応が変わることもあるので、幅広く揃えておくと有利になる。

SLJ(スーパーライトジギング)の基本解説 高コスパのタックルも紹介SLJ専用ジグ(提供:週刊つりニュース西部版 相良宏人)

タックルの説明が終わったところで、次はどうやって魚を誘うか、釣り方の解説をしていく。

SLJの釣り方と2つのコツ

ジギングといえばワンピッチ・ワンジャーク=1シャクリに対しリール1巻きが基本であるが、SLJはいろいろな魚が釣れるがゆえに誘い方にもかなり幅がある。

魚種で誘い方を変えよう

例えばオオモンハタをSLJで狙う場合。ジャークするよりも、ただ巻きで誘った方が釣果は伸びる。また、イサキの場合はワンジャークに対しリールを1回転してしまうよりもリール4分の1回転くらいが食いがよい。アコウやアカハタであれば底付近をネチネチ誘った方が効率がよい。

SLJ(スーパーライトジギング)の基本解説 高コスパのタックルも紹介SLJのジグと釣果(提供:週刊つりニュース西部版 相良宏人)

このように魚種によって誘い方を変えて狙えるのもSLJの魅力である。ぜひ対象魚を考え、それに合ったアクションで狙ってほしい。

船釣りの特長を把握

SLJが初の船釣りになる人もいるかと思うので少しでも参考にしてほしい。まず、船と陸っぱりでの釣りの圧倒的な違いは「自分が動いているか、いないか」である。

アンカーを打って船を止める場合は別として、船のルアー釣りのほとんどは船が流れている。船が流れているということは物理的に自分がずっと移動しながら仕掛けを落としているということだ。これを想像できるか、できないかでも釣果に差がでる。

例えばリールの巻きスピードやスプールからラインが放出される速度。船釣りは自分が常に動いているので、ルアー(ジグ)が着底してもラインの放出は続く。アクション時、リールを止めてロッドを止めても船は動いているのでジグの動きが止まることはない。

「自分が動く」を意識

ドテラ流しの状態でラインを張ってジグを止めると水の抵抗でジグは上に浮いてくる。船がどの方向に流れて、ジグがどういうふうに水中に沈んでいるかを理解するのも釣果に繋がる第一歩である(どういう状態で船が流れているかは乗っている船の船長に聞くのがよい)。この「船が動く」ということから、水の抵抗からラインの種類や太さ、ジグの重さを考えるのも面白いので、ぜひ楽しんでやってほしい。

SLJ(スーパーライトジギング)の基本解説 高コスパのタックルも紹介キジハタ(提供:週刊つりニュース西部版 相良宏人)

SLJは誰もが入りやすく、簡単に魚と遊ぶことができる釣りだが、魚種を絞ってタックルを考えたり、アクションを変えたりすると奥が深く、のめり込む面白い釣りだ。みなさんもチャレンジしてほしい。

<週刊つりニュース西部版相良宏人/TSURINEWS編>

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