実力者ほど謙虚になる理由
実力者ほど謙虚な理由は、知識や技術を磨くほど上には上がいることを理解し、謙虚になるという理由があげられるだろう。その他にも。それは謙虚な姿勢は大衆に好まれるからである。
その逆に胸を張って歩けば、マーケットでアゲインストの風に吹かれることになる。よほどビジネスメリットを考慮したり、ブランディング目的でそうするのでなければ、ムダに敵を作る行為はデメリットしか産まない。余計な対応に時間とエネルギーを使わされてしまう。特にビジネスマンやアカデミックにおいて、最大の資源は「時間」である。付加価値の低いことに時間を使わないためにも、謙虚な態度を維持するのは省エネになると考えることが可能だ。
無知の知を得る「無知の知」というソクラテスの言葉がある。知識がなければ自分の無知には気づけない。つまり、多少知識を得て自分の無知を理解した者の方が、まったくの無知よりマシであるということだ。謙虚な相手の間違いを正そうとするような人は無知の知がないことがほとんどである。本当に相手の実力が分かっていれば、わざわざ自ら恥を晒すことはしないからだ。
誰かの発言にカチンと来た時、やるべきは相手を間違いと決めつけて正そうとするのではなく自分の無知を疑って知識を得ることである。その結果、間違っていたのは相手ではなく自分自身ということに気づことがあるかもしれない。
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