黒坂岳央です。
毎日新聞に興味深い記事を発見した。お笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一さんがゴミ収集の体験を語られているのだが、「お金持ちエリアと庶民エリアとで家庭ゴミの出る量が違う」という。お金持ちエリアほどゴミは少ない、所得と家庭ゴミの量は反比例するというのである。
よくある「本当のお金持ちはこうで~」といった眉唾ものの話とは異なり、この記事で語られていることはかなりの合理性を感じた。筆者は大富豪などではないが、会社員時代と比べて所得が向上した今の方が確かにゴミは圧倒的に少なくなったので自己体験的にも理解できるつもりだ。

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同記事によるとお金持ちエリアでは本当にゴミが少なく「自分が認めたもの以外にはビタ一文支払わない」という決意のようなものを感じるほどだという。その一方で、庶民エリアからは缶チューハイ、タバコ100円ショップのグッズなど安くて長持ちしないグッズが大量にゴミとして出ている。「これはお金を出してゴミを買っているようなものでは?」と思わされたという。
不動産に明るい人物に言わせれば、そのエリアのマンションのごみ捨て場を複数見れば生活水準がおおよそ検討がつくという。たとえばある高額所得エリアの家庭からは、大量の剪定された枝などが出されるなどである。大きな庭がある証拠だろう。
所得が増えると家庭ゴミが減る理由筆者自身、経済的に困窮していた時期は非常にゴミが多かった。物欲旺盛だったというのは、若かったからというだけでなく仕事のストレスを買い物で晴らしていたというのもあったと思う。インスタントにスカッと気持ちよくなるのは、買い物と食事だったのだ。
観葉植物は買ってすぐに枯らしてしまうし、インテリア雑貨は開封もせず引っ越しのタイミングでたくさん捨て、100円ショップでも買うけど使わないまま捨てるという愚かなことばかりやっていた。安物買いの銭失いもたくさん経験した。まさに「少額でせっせとゴミを買う」という状態である。