■ 筆者が感じたデジタルデトックスのデメリット

 デジタルデトックスをする中で不便に感じたこともあります。筆者が感じたデジタルデトックスのデメリットは以下の3つです。

▼ デメリット(1)「暇つぶし」のバリエーションが少なくなる
 筆者にとって、暇つぶしといえばスマホ。そのため、自宅には暇つぶしになるようなものはあまりありません。

 先ほど、デジタルデトックスによって時間が浮いたと言いましたが、正直浮いた時間でできたことは、娯楽というより家事ややらないといけない作業ばかりです。小説や裁縫、塗り絵など、スマホ以外でできる趣味・娯楽があれば、もっとデジタルデトックス中の空き時間を楽しめたのになという思いは残りました。

▼ デメリット(2)緊急の電話などがないか不安
 デジタルデトックス中、スマホを確認するのは1日に2~3回。家族やパートナーに不測の事態が起こり、その緊急連絡に気づけないのではないかという不安はぬぐえませんでした。特に、お子さんがいる方や家族の体調が優れない方にとっては、緊急連絡をすぐに確認できないというデメリットは大きなものでしょう。

 対策としては、電話のみ通知が鳴るようにして聞こえる範囲に置いておく、固定電話に連絡してもらうよう事前に伝えておくといったことが考えられます。

▼ デメリット(3)仕事がはかどりすぎて疲れる
 予想外だったのですが、デジタルデトックス中、仕事がはかどって正直めちゃくちゃ疲れました。集中しすぎて休憩を忘れたり、(普段は仕事をしない)夜のちょっとした空き時間に仕事をしたりといった事態が起きたのです。

 こちらは、在宅仕事だからこそ起こったデメリットなので、在宅仕事ではない方にはあまり関係のないデメリットかもしれません。

 スマホがないことで仕事がはかどる半面、きちんと休憩時間も取らないと、疲労がたまる原因になるのだなと実感しました。何ごともバランスが大切ということですね。

■ デジタルデトックスのポイント

 デジタルデトックスを成功させるには、何よりもスマホを視界に入れないことが大切です。自宅では、今いる部屋とは別の部屋にスマホを置いておくとよいでしょう。外出先では、ファスナー付きポケットなど、バッグの取り出しにくい位置にスマホをしまうのもおすすめです。

 そのほかには、スマホの通知を切る、普段よく使うアプリを期間限定で削除してみる、設定でアプリの利用に制限をかける(スクリーンタイム)といった方法もあります。