執着の形はこれだけではない。他人や社会に執着する人もすごく多い。「あの人のせいで人生台無しだ」などと言う人はかなり多いが、これも考えを改めた方が人生は豊かになると思っている。

たとえば「親や兄弟がだらしないから人生で苦労した」と50代、60代になって家族を恨み続ける人がいるが、よほどショッキングなトラウマを植え付けられたケースを除けば、実家からの独立後の行動の結果は自分に責任があるのではないだろうか(読者の中に筆者の預かり知れない苦労をお持ちの方がいたら大変申し訳ないのだが…)。筆者も経済的にはかなり苦労したし、父親はアルコール依存症で暴力をふるっていたが、逆にこの経験で得た人生観やハングリー精神は今の自分を作ってくれたと感謝するように途中で切り替えた。

変えられるのは自分と未来だけ

世の中、変えられないものに執着することは徹底的にムダである。過去や他人はその最たるものである。相手の性格にイライラして文句を言いにいっても、本質的に他人は絶対に変えることができないと最初から割り切ってしまい、限られたリソースは自分自身を高めたり、人生を豊かにしたり、これからの未来を創ることにアロケーションする方がいいだろう。そうでなければ、今度は変えようがないことに執着して使ったエネルギーや時間の消耗について未来で嘆くことになる。

今すぐ執着を捨てれば少なくともそのような未来は回避できるだろう。

変えられるのは自分と未来だけである。自分の人生にこだわり、他人や過去への執着を捨てる。そこから真の人生がスタートするだろう。

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