3. ゆっくり周るなら3時間は欲しい!?葛西臨海水族園の周り方と見どころ
(画像=<案内図>、『たびこふれ』より 引用)
(画像=<観覧順路>、『たびこふれ』より 引用)
葛西臨海水族園正門を入るとまずは水の広場がお目見え! 太陽が反射してキラキラと輝く水のカーテンは、撮影スポットとしてもおすすめです。水の広場前にはギフトショップ「アクアスケープ」も。水族園内のギフトショップは、館内にもう1店舗「アクアマリン」があります。
案内に沿って進むと、チケット売り場に到着。窓口でチケットを購入し、いよいよ水族園に潜入です!
【入園料(※団体は20名以上)】
一般:700円(団体:560円、年間パスポート:2,800円)
中学生:250円(団体:200円)
* 65歳以上:350円(団体:280円、年間パスポート:1,400円)
ちなみに、小学生以下、都内在住・在学の中学生はいつでも無料です!さすが東京都立の水族園、うれしい待遇ですね!
では早速水族園をめぐってみましょう!
3.1 まるでクラゲ?葛西臨海水族園のシンボル「ガラスドーム」
(画像=<写真提供:葛西臨海水族園>、『たびこふれ』より 引用)
葛西臨海水族園を訪れたらぜひ写真におさめていただきたいのが、ドドーンとそびえ立つガラスドーム。地上30.7mもある葛西臨海水族園のシンボルです。外観はどことなくクラゲのようなイメージ?カメラのセットポイントもあるので、ぜひ"映え"な写真撮影にチャレンジしてみてくださいね。
ガラスドームの中に入ると、ガラス越しにキラキラ光る海が見えてこれまた絶景!ここが入り口だなんて素敵すぎるっ!中への期待がますます膨らみます。
ガラスドームのエスカレーターを降りれば、いよいよ水族館エリアへ。実際に観覧する順路に沿ってレポートしていきます。
3.2 「大洋の航海者」(2F)
(画像=『たびこふれ』より 引用)
エスカレーターを降りると、早速サメ!アカシュモクザメやスミツキザメなどが、悠々と泳ぎながら出迎えてくれます。ひときわ小さいかわいいサメがいるなぁと思ったら、なんとこの水槽で生まれたサメなんだそう!外洋性のサメの生態はまだまだ解明されていないことが多く、飼育の環境下で出産するのは世界でもめずらしいことなんだとか。飼育員さんも妊娠しているとは気づかず、突然小さい子が増えてびっくり!皆さん大喜びだったそうですよ。
同じ水槽の中にはウシバナトビエイやマイワシの群れも。「サメとイワシを一緒の水槽に入れたら食べられちゃうんじゃ?」と一瞬ヒヤッとしましたがご安心ください。飼育下でお腹が満たされているサメは、他の生物を襲ったりしないそうです。水族園にいるサメは定期的にエサをもらっていて、イワシを襲う心配もないそうです。なるほど~。
3.3 「世界の海」(1F)
(画像=『たびこふれ』より 引用)
順路に沿い1Fに降りると、世界の海エリアが広がります。それぞれの海域ごとの展示になっていて、太平洋、インド洋、大西洋、北極海、南極海、と水槽ごとにまったく違う世界が広がります。葛西臨海水族園の展示の大きな特徴が、海域をまるごと切り取ったようにその海域の環境もリアルに再現すること。環境も含めて海について学んでもらいたいという想いからだそうです。
しかしどうしてこんなにも遠くはなれた世界中の生物が、ここ葛西臨海水族園には展示されているのでしょうか。しかも海域ごとに展示エリアを分けるためには、ひと海域ごとに展示できるほど生き物の数を集めなければなりません。これが実現できている理由は、葛西臨海水族園に専門の収集チームがいるから!時には収集チームが世界の果てまで実際に足を運び、日本まで連れて帰ってくるのだそうです。なるほど!だから葛西臨海水族園では、ほかの水族館では見たことのないようなめずらしい生物を見ることができるのですね。
(画像=『たびこふれ』より 引用)
どの水槽も興味深いですが世界の海エリアで個人的におすすめなのは、やはりグレートバリアリーフ!美しい珊瑚に色とりどりの魚たち。まるでスキューバダイビングで透明な海に潜ったような気分になれました。
「世界の海」エリアを抜けると、「深海の生物」エリアへ。先ほどのファンタジーな雰囲気とはガラリと変わり、一気に真っ暗。深海ってこんな感じなんだろうなぁと肌で感じることができます。魚たちに本来住んでいる場所と同じ環境を提供したいから、真っ暗で何が展示されているかさえわからない魚も(笑)。そのような場合も、モニターでちゃんと解説してくれているので助かります。
その向かいには「北極・南極の海」エリアが。こちらも実際の環境をリアルに再現するため、水の温度は0~1度ほどをキープ。水温1度を体感できるパネルが置いてあるので、ぜひ体験してみてくださいね。
3.4 「アクアシアター・大洋の航海者」(2F)
(画像=『たびこふれ』より 引用)
北・南極の海エリアを過ぎて歩いていくと、まわり360度をぐるりと魚が泳ぐ、ドーナツ型の大水槽"アクアシアター"が現れます。そう、ここがあの有名なクロマグロの群泳が見られるエリアです!目の前で見るクロマグロの群泳の迫力たるや本当にすごい!お腹をギラギラと光らせながら絶え間なく泳いでいる姿は圧巻。マグロの群泳の展示に成功している水族館は世界を見ても稀だそうで、そんな貴重な展示が東京で、しかも気軽に見られるなんて本当にすごいことだと思います。
"シアター"の名の通り観覧席があるので、間近で迫力を感じるも良し、観覧席の一番上から全体を眺めるも良し、思い思いの見方で楽しんでみてくださいね。
3.5 「渚の生物」(1F)
(画像=『たびこふれ』より 引用)
アクアシアターを抜け外に出ると、浅瀬の海岸を再現した「渚の生物」エリアが広がります。潮の満ち引きも忠実に再現されていて、満潮の時には海に潜っている生物が干潮になると現れるなど、リアルな世界が広がります。
その先にある「しおだまり」では、実際に海の生物に触れることができます。沢山の水槽が並んでいて、タコやヒトデ、ヤドカリなど、普段はなかなか触れない磯の生物と触れ合うことができます。
3.6 「ペンギンの生態」(1F)
(画像=『たびこふれ』より 引用)
葛西臨海水族園といえば、国内最大級のペンギン展示場も有名です。かわいらしいペンギンたちの動きを、陸上と水中のどちらからも観察できます。"赤ちゃんペンギンが沢山いる~♪"と思ったら、この子たち実は立派な大人で「フェアリーペンギン」という世界で一番小さいペンギンの種類なんだそう。思わず写真におさめたくなる愛くるしい姿に胸キュンでした。この展示上ではその他に「フルボルトペンギン」「イワトビペンギン」「オウサマペンギン」が飼育されていますが「イワトビペンギン」と「オウサマペンギン」は暑さに弱いため、夏の間はお休みです。
ペンギン展示場では、寝床にしている洞穴や波のプールなどペンギンが住む環境をそのまま再現。タマゴを交替で温めているカップルペンギンもいて、エサの時間には時間差で出てくるなど、自然の生態が観察できます。
3.7 「海藻の林」(1F)
(画像=『たびこふれ』より 引用)
順路に沿って行くともう一度建物の中へ入るルートになります。入ってすぐ左側に、昆布の仲間で世界最大と言われる海藻「ジャイアントケルプ」がゆらゆらと揺れる水槽が。大きな水槽を海藻が占領している景観は、なかなか見られないのではないでしょうか。数席ですが座って見られる席もあるので、ゆっくり腰をおろして海藻の穏やかな動きを見れば、心がゆったりと落ち着くはず。私は「小さなことに悩まず、せかせか急がず、ゆったりどっしり我が道を行こう!」っていう気分になってしまいました(笑)。
3.8 「東京の海」(1F)
(画像=『たびこふれ』より 引用)
やって来ました「東京の海」エリア。ここでは、小笠原諸島の海から伊豆七島、そして東京湾へと、順番に色とりどりの水槽がズラリと並びます。"東京の海なんて見慣れているし、どうせ見たことある魚ばかりでしょ?"と思っていたらびっくり!今まで見たことのないようなカラフルな魚や"本当に東京にいるの?"と思うような熱帯の生物までいて、同じ東京なのにここまで違いがあることに驚きました。
葛西臨海水族園のこだわりのひとつに、水槽を絵画のように見てもらいたいというコンセプトがあるそうです。そのため、水槽のまわりの説明書きは必要最低限のものだけ。そう言われるとほかの水族館に比べてすっきり展示されているような感じがしますね。確かに美しい絵画のようです。
(画像=『たびこふれ』より 引用)
この「東京の海」エリア、いつでもバックヤードが見られちゃうのもすごいところ!水族館ツアーなどでバックヤードが見られる水族館もたくさんありますが、ここ葛西臨海水族園ではいつでも自由に見ることができるのです。東京の海エリアの両サイドにある階段を上ると、そこには自然光を活かした"水族園の裏の顔"が。水槽の上から見る魚たちはまた違う魅力があり、タイミングが合えばごはんの時間にも遭遇できます。普段飼育員さんがどのように世話をしているのかが間近で見られるのは貴重ですね。
「東京の海」エリアを進む途中には「発光生物」が見られたり、「クラゲ」がフワフワ浮かぶ水槽があったり。あっちにもこっちにも見たい水槽がたくさんあるので、やはり時間はたっぷりとっておいたほうが良いと思います。
3.9 「海鳥の生態」(1F)
(画像=『たびこふれ』より 引用)
順路の最後に辿りつくのが「海鳥の生態」。目の前を「あれっ?今何か通った?」というくらいのものすごい速さで泳いでいきます。その泳ぎの速さは、ぜひ肉眼で確かめていただきたい!写真を撮るなら、水の上でプカプカくつろいでいる時を狙うのが良いかも?カメラを向けるとその場に留まってくれた、サービス精神旺盛な子もいましたよ。
4. 葛西臨海水族園のイベント情報













これまで紹介してきた展示だけでも満足感がありますが、葛西臨海水族園に来たら絶対外せないのがイベント、体験型展示。中でも「タッチンフィーリン」と「えさのじかん」は必見です!
4.1 サメやエイと触れ合える「タッチンフィーリン みてさわってかんじる 海のいきもの」

「ペンギンの生態」エリアの手前にある「タッチンフィーリン」。こちらでは、水族園のスタッフさんと一緒に、サメやエイを観察しながら体のつくりや生態を学べます。
1回15分、30名の入れ替え制なので、参加したい方は事前にタッチンフィーリン前で配布している整理券をゲットしておいてくださいね。お天気によって会場を閉鎖してしまうこともあるようなので、「天気が微妙だなぁ」というときは、事前に問い合わせてみると良いかもしれません。
タッチンフィーリン時間
午前の部:平日:11:00~12:00/全4回(最終回11:45)
土日祝:10:30~12:00/全6回(最終回11:45)
※整理券配布時間:9:30~
午後の部:平日:13:30~15:30/全8回(最終回15:15)
土日祝:13:30~16:00/全10回(最終回15:45)
※整理券配布時間:13時~14時台/12:30~・15時台/14:00~
4.2 大迫力!「えさの時間」

ガイドを聞きながら生き物たちがエサを食べる様子が観察できる「えさの時間」。サメ、マグロ、ペンギン、海鳥の4つのエリアで時間別に行われています。それぞれに驚きポイントがあり、できれば全部見てもらいたいですが、筆者はマグロにやられました!それまで大水槽を一方向に悠々と泳いでいたマグロたちが、エサが投入された瞬間、まるで上から吸引されているかのごとく皆がエサに向かって一直線!アクアシアターの客席からは「お~!」という歓声がおきていました。
変わってペンギンの「えさの時間」では、時間近くになると、小さなフェアリーペンギンたちが、みんなヨチヨチとエサポジションに集まってくるという、いわゆる場所取り?を開始(笑)こんな姿も面白いです!
そしてサメの水槽。エサをくわえたら頭を振って引きちぎる様子は、サメの野生性を一番感じられる瞬間!!ん~やっぱりそれぞれに魅力あり!全部見てほしいです!!
【えさの時間】
- サメ:14:00(火・木・土・日のみ)
- マグロ:14:30
- ペンギン:10:30/15:00
- 海鳥:11:45/16:00
4.3 2019年10月には開園30周年イベントも!
2019年に開園30周年を迎える葛西臨海水族園。これを記念し、開園月の10月にはイベントを行うらしいです!もちろん10月10日の開園記念日は入園料が無料に!