1. 他人への注意

    日本は平和である。だが、見知らぬ他人に積極的に注意しにいく正義感の強い人も注意した方が良い。相手が悪ければ返り討ちにあってしまうからだ。これを「余計な一言」にカテゴライズするべきかは賛否分かれるが、自分の身を脅かす発言である可能性を内包することから取り上げることにしたい。

    歩きタバコや食事マナー、電車マナーを注意したことで相手から暴力を振られたり反撃して逮捕されてしまったという話は世の中、あまりにも多い。特に注意したくなるほどマナーが悪い相手は、常識的かつ冷静な話し合いが通じない可能性が高い。

    理知的に思考できる人は、そもそも目に余るレベルのマナー違反という非合理的な行動を取らないからだ。世の中で起きている目に余るレベルのマナー違反は、この逆の性質の人物が行っている可能性が高い。実際、過去に注意した相手が逆上したパターンでは過去に逮捕歴があったり、すぐに暴力を振るうなどの問題行動を起こしていたことが明らかになっている。相手が悪ければ注意した側は甚大なダメージを被ることになる。それ故に他人に注意する時はそのリスクを考慮した方がよいだろう。

    「他人に注意してはいけない」などとは言わない。注意できる人は勇気ある人だろう。だが、世の中には話し合いが通じない人が存在する。「正義がどちらにあるか?」ということなど、やすやすと乗り越えてやってくる危険な人は世の中にいるのだ。

    口は災いの元、起こってしまってからではもう二度と発言を取り消すことはできない。その場の感情や勢いだけで発言をすると、自分の人生に大きなダメージを負うこともある。若ければ許されるが、中高年の立場ではそうはいかない。しかし現実問題として中高年世代の方が軽々しく危険な発言をする傾向にある。自分が発言する言葉にはもっと意識して然るべきだろう。

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